2016年09月04日
遠征~琵琶湖「初バス」と奈良の珍魚「タウナギ」
※今回の写真はヘビ系の生物が苦手な方にはおススメできないので引き返した方が無難かも...
9月3日
めっきり遠征中毒にかかってしまった今日この頃...
一応、旅費を計算し、無理のないようにやっているつもり。
今回のメインターゲットは奈良県に生息していることで有名な珍魚「タウナギ(田ウナギ)」。
しかし、奴は夜行性なので、昼は琵琶湖でバスでも狙って時間を潰すことに。
今日は朝まで仕事で拘束されていたので、出発出来たのは午前9時半。
台風の影響でかなり天候が不安定で、翌日にまわすと雨になりそうだったので、迷わず決行。
実際、3日も前日までは夜の降水確率は50-60%だったが、当日には30%にまで下がっており、予報も不安定。
さて、「時間潰しでバス」と書いたが、実際に琵琶湖でバスを釣ったことはないので、そんな余裕のあることじゃない。
ポイントも知らない。以前に長浜港で竿を出したことはあったが、やってみた程度のこと...。
午後1時にとりあえず事前に選んだポイントに到着。
北湖にすればもっと早い時間に竿を出せたのだが、できるだけ奈良県寄りで、南湖の駐車場があるポイントにした。
駐車場があること、土曜日の昼ということもあり、たくさんのバサーがいる。
どこでやったものかと20分くらいはポイントの確認。
2人のバサーから少し離れた位置で午後1時半に実釣開始。
使用するのは手堅いワームのみ。
最初はノーシンカーで投げていたが、風と流れで流されて、イマイチわかりにくいので早々にダウンショットリグに変更。
少しして、2人のバサーがポイントから離れていった。釣れていないのかな?
何度かキャストしていると、何かがツンツンとバイトしている。
乗っている感はないが、一応合わせてみるもかかってはいない。
再度同じ場所にキャストすると、またもツンツンッと。
ワームを喰いきれない小魚がバイトしているのだろうな。
エサではないと判断したのか、その後バイトはなくなった。
2人のバサーがいたところに入ってみる。
叩かれまくってスレていると思うが、入り直した人にかかることはよくあること。
僕が最初のポイントから離れると、すぐに別のバサーが2人入ってきた。
やはりメジャーポイントだけあり、どんどん人が来るんだな...
しばらくすると、ツンツンッと軽い当たりが。
合わせると、おおっ!! かかってる!!!
かなり軽く引き寄せられてきたのは約20cmほどの小バス。
記念すべき「琵琶湖初バス」。
周りで釣っている姿を見なかったこともあり、貴重な1匹と感じ、うれしかった
ワームは「VIVA N'SATURN」。
その後は当たりなく、場所を少し変えてするも藻がシンカー、ワームに絡みつき釣りにならず、午後3時に納竿とした。
サイズが小さいとはいえ、初めての場所で1時間半で1匹釣れたことには満足
魚を釣ると、よくその魚体のきれいさに感動させられることがある。
バスを愛する人には怒られるかもしれないが、正直今まで僕はあの緑色のバスをきれいに思うことなんてないと思っていた。
今回もかなりのマッディウォーターで釣ったが、魚体はかなり艶があり、正直にとてもきれいだと感じた。
※今回の写真は、快晴の中、液晶画面がほとんど見えない状態で撮影し、後に車の中で画像を確認したのだが、なんと夜景モードで撮影されていた... PCで画質を加工して掲載したが、実際はもっときれいなはずだった...
琵琶湖には「外来魚回収BOX」があると聞いていたが、初めて見た。
最低でも午後3時半には琵琶湖を発たないとな...と思っていたが、結果的に午後3時に発つことになった。
「タウナギ」は夜行性だが、まずは明るいうちにポイントを見ておかないといけない。
大まかな場所を決めているだけで、現地がどんな場所なのかは全く分かっていない。
午後5時に奈良県某市に到着。
早速ポイント探し...といきたいところだったが、まずは腹ごしらえ。
明るいうちにさっさと動けばいいものを...
ちなみに何故「タウナギ」? というと、偶然、ネットの動画配信でその存在を知り、ネットで調べるといろいろな人が釣りについて書いていることから一度釣ってやろうと思ってみただけのこと。
午後5時半からあたりの観察。
「タウナギ」は田んぼの用水路にいるというので歩いて見ていく。
明るいうちに探すのは難しいと言われているが、顔を出している個体がいないか、顔を出せるような穴がないかなどを見ていく。
1ヶ所目は気配もなく、車で移動。
運よく車を停められそうな場所を見つけ、そこを拠点にたくさんの用水路を見ていく。
用水路なんて田んぼさえあればどれだけでもあるが、車が停められないので、そこは明るいうちに押さえておく必要がある。
さて、結構広い範囲を見て回ったが、気配すらない。ザリガニはいっぱいいる。
ザリガニも見たのは久しぶりで、そこはちょっと感動
用水路の草を刈っている農家の方がいる。
バカにされるかな?と思いながらも「タウナギ」について聞いてみる。
ところが、かなり気さくにかつ丁寧に対応していただけた。
「タウナギ? どんだけでもおるで。でも今はちょっと時期がなぁ...。梅雨の時期、田んぼに水があるときには田んぼの中によく泳いどる。でも7月終わりから8月初めにかけて水を一旦抜くので、地中に潜っとると思う。また水を入れたんで出てくるかもしれんが...。用水路はコンクリートで全面固めてあるので、まずこんなとこにおらんわ。田んぼの渕なんかにはおるが。しろかきなんかで赤い血が広がるのが気持ち悪いわ。釣りたいなら、田んぼの穴に糸垂らせば釣れるかもしれんがなぁ? まあ、邪魔やし、たくさんの人で釣ってもらえばこっちも助かるんやがなぁ(笑)。」
「タウナギ」が全国的にいるものではないと言うと、「そうなんか」と少し驚いた様子だった。
まあ、地元の人にしてみれば、当たり前にどこにでもいると思うのかもしれない。
「人様の田んぼの穴に糸を垂らすことはさすがにできない」ことを伝え、お礼を言ってその場を後にした。
う~ん、時期が遅かったかぁ...
スマホで改めて調べてみても、確かに「梅雨の終わりころから」と書いてあった。
しかし、田んぼに水がないなら、地中よりもそれこそ用水路にいるのでは?と考えたが、出てこれそうな穴もあまりなさそうだし...。
用水路を見続けること2時間半、時刻は午後7時。
薄暗くなった状態で、再度用水路を見ながら、車まで戻る。気配すらなし。
また、来年くるか...と思いながら、最初に見た用水路をもう一度見るために車で移動。
大きな声では言えないが、ある店の駐車場に車を停め、道具は持たずに用水路へ。
時刻は午後7時半。もう真っ暗でライトを照らしながら用水路づたいを歩く。
すると...いたぁーーーーーーーー!!!!
ライトを照らすと水中に真っ白く細長い物体が。
これがヘビであってもわからないわけだが、根拠もなく「タウナギ」と確信して車まで戻る。
店の駐車場から竿を出して飛び出す姿を誰にも見られたくなく、辺りを見渡して素早く駐車場外へっ
農家の人も夜中に用水路をライトで照らすことなんてしないと思うので、日中田んぼで見かける姿しか知らないんだろうね。
場所は目印を決めて覚えていたが、「タウナギ」はすでにいなかった。
2分目を離せばいなくなる、とも聞いていたが、その通り!
しかし、1匹いれば必ず他にもいるので、すぐに捜索開始。
しばらくすると...いたいた。
仕掛けはジグヘッド+ワーム。
鼻先に垂らしてバイトを待つ。
鼻先に当てると、軽くつついてきたが、その後逃げていった。
さらに探すと、穴から出ている個体もいた。
やっぱり見た目ではわからないところに住処はあるんだな...。
ワームを垂らしてみるも引っ込んでしまった...う~ん、なかなか難しい...
さらに探すと、穴から半分ほどでている個体を発見。
鼻先にワームを垂らすと一度バイト。合わすとワームのみを噛んだようで、ワームがびよ~んと伸びる感触とともに外れてしまった。
スレたかな? と思いながらも鼻先から少し離れたところでチョンチョンすると、少しずつ穴から出てくる。
「おっ、こいつはやる気あるぞ!!」と感じ、鼻先につけると、ガブッ!!!
穴の中から出ている個体はバイト後、穴に引きずり込もうとするので、一気に引き抜かなければいけない。
僕も合わせた瞬間にスプールを指で押さえて綱引き状態。
「ちょっとやばいかな?」と思いながらも、おそらく綱引き状態は時間にして3~4秒だったのではないだろうか...ズルっと抜けて、めでたく捕獲完了!!!
こいつがねぇ...釣り上げた後からグネグネ回りまくるので、写真が撮れない撮れない...
草の上に置いても体を回転し続けて、ラインとジグヘッドに草を巻き込んでグチャグチャに...
草でグチャグチャになった体を一度水につけ洗ったところで、なんとか顔を撮影。
目は退化しているらしく、光を当てても全く逃げない。
なので、釣るときはライトで照らしながら鼻先に仕掛けをツンツンしてやるといい。
長さは動き回るのでさすがに測れない。
目測で40cmくらいかと思っていたのだが...下の写真で計測すると66.8cmとなる。
ホントにそんなにあったのかなぁと思いながらも、計算上そうなるのだからそうなのでしょう...
写真でロッド表記の「MV-55■JAPAN」の長さは1.7cm。奴の長さをできるだけ直線部分でつなぎ合わせて35.5cm。35.5÷1.7≒20.88 「MV-55■JAPAN」の実際の長さは3.2cmなので、3.2×20.88≒66.8cm。
「タウナギ」に触ったのは釣り上げた直後のチョイ触りとリリース時に持ち上げたとき。
皮膚は固めでグニョグニョ感はない。ヒレも何もない。気持ち悪く見えても青虫同様、触ってみれば何のことはない。
ただし、ヌメヌメ感はあるのでウェットティッシュなんかは持っていたほうがいいかも。
「タウナギ」は空気呼吸もできるし、夜の草の上なので高温にさらすこともなく、撮影に時間はかかったが、リリース後も元気だった。
水に戻しても住処に逃げるわけでもなく、その場でフラフラと...。
泳ぎはうまくないと言われているが、緩やかな流れでも体全体を流されながら泳いでいるといった感じかな。決してヘビのように蛇行しながら機敏に泳ぐ、なんてことはない。
その後、歩き回るもサイズ的にはこれ以上の個体はなかったので、1匹で十分満足し、午後8時半に納竿となった。
今回の用水路は幅70~80cmくらいだろうか。水深は10cm~深くても20cmくらいじゃないかな。
上記のように、肉眼では真っ白く細長い物体に見えたが、写真を撮って感度を上げると、住処から出ている個体はこんな風にいる。
泳ぎがうまくないので流れが緩やかな場所にいると言われているが、流れが速いところにいても目視で確認しにくいので、緩やかな部分のみを探せばよいと思う。
仕掛けは今回「ジグヘッド+ワーム」を使用したが、実際は何でもいいらしい。
先に書いたように目が退化しているらしく、光を当てても逃げないし、エサも振動で認識しているという話もあり、鼻先でワームだろうがカマボコだろうがチョンチョンしてやれば、喰いつくとのこと。
一応、今回の仕掛けを紹介。
ジグヘッドは「オーシャンルーラー」の「クレイジグ1.8g」。
水深が浅いのでシンカーが軽いこと、口はそれなりに大きいかもしれないが喰いやすいように針があまり大きくないもの、しかしパワーがあるので太めのものを選んだ。ワームはジグヘッドに合わせて適当に選んだだけ。しいて言えば見やすい色、グローを選んだことかな。
ラインは今回、結果的にフロロ8lbで釣り上げたが、穴に潜り込まれた時のことを考えると、もっと強靭なラインがいいだろう。全身が出ていた個体を見つけたことと、急いでタックルを車から持ち出し、何とかなるだろうとあまり深くは考えなかった。
茨城県でチャネルキャットフィッシュを狙っていた時、一度フロロ8lbで根掛かった。PEなら1号でも引っ張れば簡単に切れるが、当時フロロ8lbは引っ張っても切ることができなかった。無理に引っ張れば切れただろうが、PEと違い、伸びる分強いな、と。まあ、これだけの強度があれば簡単には負けないだろうとの思いがあった。
車を駐車させてもらっている店は午後9時までなので、残り30分で2000円分の買いものをし、奈良県を後にした。
福井県あたりで眠気に勝てず、休憩、家に着いたのは午前3時だった。
最近の遠征はなかなか調子がいい。
本命とはいかなくても準本命は釣れているので、行ってボウズで終わっていないところが気持ちいい。
前回のピーコックバスを除くと、今年中にあと2魚種釣りたいのだが、果たしてどうなるかな...
<使用タックル> ※バス、タウナギともに。
ロッド :Dear Monster MV-55 VALI TUDO
リール :ALDEBARAN BFS XG(LEFT)
ライン :フロロ8lb
9月3日
めっきり遠征中毒にかかってしまった今日この頃...
一応、旅費を計算し、無理のないようにやっているつもり。
今回のメインターゲットは奈良県に生息していることで有名な珍魚「タウナギ(田ウナギ)」。
しかし、奴は夜行性なので、昼は琵琶湖でバスでも狙って時間を潰すことに。
今日は朝まで仕事で拘束されていたので、出発出来たのは午前9時半。
台風の影響でかなり天候が不安定で、翌日にまわすと雨になりそうだったので、迷わず決行。
実際、3日も前日までは夜の降水確率は50-60%だったが、当日には30%にまで下がっており、予報も不安定。
さて、「時間潰しでバス」と書いたが、実際に琵琶湖でバスを釣ったことはないので、そんな余裕のあることじゃない。
ポイントも知らない。以前に長浜港で竿を出したことはあったが、やってみた程度のこと...。
午後1時にとりあえず事前に選んだポイントに到着。
北湖にすればもっと早い時間に竿を出せたのだが、できるだけ奈良県寄りで、南湖の駐車場があるポイントにした。
駐車場があること、土曜日の昼ということもあり、たくさんのバサーがいる。
どこでやったものかと20分くらいはポイントの確認。
2人のバサーから少し離れた位置で午後1時半に実釣開始。
使用するのは手堅いワームのみ。
最初はノーシンカーで投げていたが、風と流れで流されて、イマイチわかりにくいので早々にダウンショットリグに変更。
少しして、2人のバサーがポイントから離れていった。釣れていないのかな?
何度かキャストしていると、何かがツンツンとバイトしている。
乗っている感はないが、一応合わせてみるもかかってはいない。
再度同じ場所にキャストすると、またもツンツンッと。
ワームを喰いきれない小魚がバイトしているのだろうな。
エサではないと判断したのか、その後バイトはなくなった。
2人のバサーがいたところに入ってみる。
叩かれまくってスレていると思うが、入り直した人にかかることはよくあること。
僕が最初のポイントから離れると、すぐに別のバサーが2人入ってきた。
やはりメジャーポイントだけあり、どんどん人が来るんだな...
しばらくすると、ツンツンッと軽い当たりが。
合わせると、おおっ!! かかってる!!!
かなり軽く引き寄せられてきたのは約20cmほどの小バス。
記念すべき「琵琶湖初バス」。
周りで釣っている姿を見なかったこともあり、貴重な1匹と感じ、うれしかった
ワームは「VIVA N'SATURN」。
その後は当たりなく、場所を少し変えてするも藻がシンカー、ワームに絡みつき釣りにならず、午後3時に納竿とした。
サイズが小さいとはいえ、初めての場所で1時間半で1匹釣れたことには満足
魚を釣ると、よくその魚体のきれいさに感動させられることがある。
バスを愛する人には怒られるかもしれないが、正直今まで僕はあの緑色のバスをきれいに思うことなんてないと思っていた。
今回もかなりのマッディウォーターで釣ったが、魚体はかなり艶があり、正直にとてもきれいだと感じた。
※今回の写真は、快晴の中、液晶画面がほとんど見えない状態で撮影し、後に車の中で画像を確認したのだが、なんと夜景モードで撮影されていた... PCで画質を加工して掲載したが、実際はもっときれいなはずだった...
琵琶湖には「外来魚回収BOX」があると聞いていたが、初めて見た。
最低でも午後3時半には琵琶湖を発たないとな...と思っていたが、結果的に午後3時に発つことになった。
「タウナギ」は夜行性だが、まずは明るいうちにポイントを見ておかないといけない。
大まかな場所を決めているだけで、現地がどんな場所なのかは全く分かっていない。
午後5時に奈良県某市に到着。
早速ポイント探し...といきたいところだったが、まずは腹ごしらえ。
明るいうちにさっさと動けばいいものを...
ちなみに何故「タウナギ」? というと、偶然、ネットの動画配信でその存在を知り、ネットで調べるといろいろな人が釣りについて書いていることから一度釣ってやろうと思ってみただけのこと。
午後5時半からあたりの観察。
「タウナギ」は田んぼの用水路にいるというので歩いて見ていく。
明るいうちに探すのは難しいと言われているが、顔を出している個体がいないか、顔を出せるような穴がないかなどを見ていく。
1ヶ所目は気配もなく、車で移動。
運よく車を停められそうな場所を見つけ、そこを拠点にたくさんの用水路を見ていく。
用水路なんて田んぼさえあればどれだけでもあるが、車が停められないので、そこは明るいうちに押さえておく必要がある。
さて、結構広い範囲を見て回ったが、気配すらない。ザリガニはいっぱいいる。
ザリガニも見たのは久しぶりで、そこはちょっと感動
用水路の草を刈っている農家の方がいる。
バカにされるかな?と思いながらも「タウナギ」について聞いてみる。
ところが、かなり気さくにかつ丁寧に対応していただけた。
「タウナギ? どんだけでもおるで。でも今はちょっと時期がなぁ...。梅雨の時期、田んぼに水があるときには田んぼの中によく泳いどる。でも7月終わりから8月初めにかけて水を一旦抜くので、地中に潜っとると思う。また水を入れたんで出てくるかもしれんが...。用水路はコンクリートで全面固めてあるので、まずこんなとこにおらんわ。田んぼの渕なんかにはおるが。しろかきなんかで赤い血が広がるのが気持ち悪いわ。釣りたいなら、田んぼの穴に糸垂らせば釣れるかもしれんがなぁ? まあ、邪魔やし、たくさんの人で釣ってもらえばこっちも助かるんやがなぁ(笑)。」
「タウナギ」が全国的にいるものではないと言うと、「そうなんか」と少し驚いた様子だった。
まあ、地元の人にしてみれば、当たり前にどこにでもいると思うのかもしれない。
「人様の田んぼの穴に糸を垂らすことはさすがにできない」ことを伝え、お礼を言ってその場を後にした。
う~ん、時期が遅かったかぁ...
スマホで改めて調べてみても、確かに「梅雨の終わりころから」と書いてあった。
しかし、田んぼに水がないなら、地中よりもそれこそ用水路にいるのでは?と考えたが、出てこれそうな穴もあまりなさそうだし...。
用水路を見続けること2時間半、時刻は午後7時。
薄暗くなった状態で、再度用水路を見ながら、車まで戻る。気配すらなし。
また、来年くるか...と思いながら、最初に見た用水路をもう一度見るために車で移動。
大きな声では言えないが、ある店の駐車場に車を停め、道具は持たずに用水路へ。
時刻は午後7時半。もう真っ暗でライトを照らしながら用水路づたいを歩く。
すると...いたぁーーーーーーーー!!!!
ライトを照らすと水中に真っ白く細長い物体が。
これがヘビであってもわからないわけだが、根拠もなく「タウナギ」と確信して車まで戻る。
店の駐車場から竿を出して飛び出す姿を誰にも見られたくなく、辺りを見渡して素早く駐車場外へっ
農家の人も夜中に用水路をライトで照らすことなんてしないと思うので、日中田んぼで見かける姿しか知らないんだろうね。
場所は目印を決めて覚えていたが、「タウナギ」はすでにいなかった。
2分目を離せばいなくなる、とも聞いていたが、その通り!
しかし、1匹いれば必ず他にもいるので、すぐに捜索開始。
しばらくすると...いたいた。
仕掛けはジグヘッド+ワーム。
鼻先に垂らしてバイトを待つ。
鼻先に当てると、軽くつついてきたが、その後逃げていった。
さらに探すと、穴から出ている個体もいた。
やっぱり見た目ではわからないところに住処はあるんだな...。
ワームを垂らしてみるも引っ込んでしまった...う~ん、なかなか難しい...
さらに探すと、穴から半分ほどでている個体を発見。
鼻先にワームを垂らすと一度バイト。合わすとワームのみを噛んだようで、ワームがびよ~んと伸びる感触とともに外れてしまった。
スレたかな? と思いながらも鼻先から少し離れたところでチョンチョンすると、少しずつ穴から出てくる。
「おっ、こいつはやる気あるぞ!!」と感じ、鼻先につけると、ガブッ!!!
穴の中から出ている個体はバイト後、穴に引きずり込もうとするので、一気に引き抜かなければいけない。
僕も合わせた瞬間にスプールを指で押さえて綱引き状態。
「ちょっとやばいかな?」と思いながらも、おそらく綱引き状態は時間にして3~4秒だったのではないだろうか...ズルっと抜けて、めでたく捕獲完了!!!
こいつがねぇ...釣り上げた後からグネグネ回りまくるので、写真が撮れない撮れない...
草の上に置いても体を回転し続けて、ラインとジグヘッドに草を巻き込んでグチャグチャに...
草でグチャグチャになった体を一度水につけ洗ったところで、なんとか顔を撮影。
目は退化しているらしく、光を当てても全く逃げない。
なので、釣るときはライトで照らしながら鼻先に仕掛けをツンツンしてやるといい。
長さは動き回るのでさすがに測れない。
目測で40cmくらいかと思っていたのだが...下の写真で計測すると66.8cmとなる。
ホントにそんなにあったのかなぁと思いながらも、計算上そうなるのだからそうなのでしょう...
写真でロッド表記の「MV-55■JAPAN」の長さは1.7cm。奴の長さをできるだけ直線部分でつなぎ合わせて35.5cm。35.5÷1.7≒20.88 「MV-55■JAPAN」の実際の長さは3.2cmなので、3.2×20.88≒66.8cm。
「タウナギ」に触ったのは釣り上げた直後のチョイ触りとリリース時に持ち上げたとき。
皮膚は固めでグニョグニョ感はない。ヒレも何もない。気持ち悪く見えても青虫同様、触ってみれば何のことはない。
ただし、ヌメヌメ感はあるのでウェットティッシュなんかは持っていたほうがいいかも。
「タウナギ」は空気呼吸もできるし、夜の草の上なので高温にさらすこともなく、撮影に時間はかかったが、リリース後も元気だった。
水に戻しても住処に逃げるわけでもなく、その場でフラフラと...。
泳ぎはうまくないと言われているが、緩やかな流れでも体全体を流されながら泳いでいるといった感じかな。決してヘビのように蛇行しながら機敏に泳ぐ、なんてことはない。
その後、歩き回るもサイズ的にはこれ以上の個体はなかったので、1匹で十分満足し、午後8時半に納竿となった。
今回の用水路は幅70~80cmくらいだろうか。水深は10cm~深くても20cmくらいじゃないかな。
上記のように、肉眼では真っ白く細長い物体に見えたが、写真を撮って感度を上げると、住処から出ている個体はこんな風にいる。
泳ぎがうまくないので流れが緩やかな場所にいると言われているが、流れが速いところにいても目視で確認しにくいので、緩やかな部分のみを探せばよいと思う。
仕掛けは今回「ジグヘッド+ワーム」を使用したが、実際は何でもいいらしい。
先に書いたように目が退化しているらしく、光を当てても逃げないし、エサも振動で認識しているという話もあり、鼻先でワームだろうがカマボコだろうがチョンチョンしてやれば、喰いつくとのこと。
一応、今回の仕掛けを紹介。
ジグヘッドは「オーシャンルーラー」の「クレイジグ1.8g」。
水深が浅いのでシンカーが軽いこと、口はそれなりに大きいかもしれないが喰いやすいように針があまり大きくないもの、しかしパワーがあるので太めのものを選んだ。ワームはジグヘッドに合わせて適当に選んだだけ。しいて言えば見やすい色、グローを選んだことかな。
ラインは今回、結果的にフロロ8lbで釣り上げたが、穴に潜り込まれた時のことを考えると、もっと強靭なラインがいいだろう。全身が出ていた個体を見つけたことと、急いでタックルを車から持ち出し、何とかなるだろうとあまり深くは考えなかった。
茨城県でチャネルキャットフィッシュを狙っていた時、一度フロロ8lbで根掛かった。PEなら1号でも引っ張れば簡単に切れるが、当時フロロ8lbは引っ張っても切ることができなかった。無理に引っ張れば切れただろうが、PEと違い、伸びる分強いな、と。まあ、これだけの強度があれば簡単には負けないだろうとの思いがあった。
車を駐車させてもらっている店は午後9時までなので、残り30分で2000円分の買いものをし、奈良県を後にした。
福井県あたりで眠気に勝てず、休憩、家に着いたのは午前3時だった。
最近の遠征はなかなか調子がいい。
本命とはいかなくても準本命は釣れているので、行ってボウズで終わっていないところが気持ちいい。
前回のピーコックバスを除くと、今年中にあと2魚種釣りたいのだが、果たしてどうなるかな...
<使用タックル> ※バス、タウナギともに。
ロッド :Dear Monster MV-55 VALI TUDO
リール :ALDEBARAN BFS XG(LEFT)
ライン :フロロ8lb