2023年09月30日
和歌山遠征2023(前編)紀北~中紀~南紀
9月20日より少し遅れた夏休み。
釣り遠征をするつもりだったが、台風を恐れて2週間ほど前までは行き先を決めていなかった。
行きたい所といえば山ほどあって、極論海のある所ならどこでもいいのだが、昨今のガソリン代高騰の影響もあり、和歌山県に行くことにした。
今回は前編として9月20日、21日(紀北~南紀の入り口あたり?)までの旅の記録を記載する。
前編の最後に登場するのはこやつである。なんじゃ、こいつは???

9月20日
前日19日の夜から出発し、経費削減のため下道で和歌山県へ
鬼門は大阪なのだが、夜中なら大丈夫だろうと思いきや、大阪の中心部は夜に道路の大工事!!
車もそれなりにいるので、夜中なのに結構な渋滞...
紀北ではほとんど釣りをする予定はないが、一度やってみたかった紀の川を目指した。
予定よりも早く、午前2時半頃に河口付近に到着。
ちょうど干潮の時刻なので、真っ暗闇の中、ライトを照らして川の様子や、地形、足場などを見て回った。
水面にライトを照らすとボラが逃げ惑う。
一通り見て回った後、5時頃までのつもりで仮眠をとった。
が...目を覚ますと午前6時...
急いで起きると周りがやけに騒がしい。
僕の車の両隣りにも車が停められ、若いあんちゃんやおじさんが草刈りにいそしんでいる...
”釣りやってもいいのか?”と思いながら恐る恐る車を降りて釣りの準備。
特に何も言われないので河岸へ行くと、潮は大分満ちてきている。
あちこちでナブラが発生するが、下から突き上げるような捕食は一切ない。
足元には時折、大きなチヌが泳いでいる。
周りにいるカニを針につけて放り込めば釣れるかもしれない。
平日なので、後から来たシーバスマンは2人ほど。
ナブラが起きる箇所を中心に3時間ほどルアーを投げ続けたが、反応がないので終了。
中紀へ
それなりに南下して以前も釣りしたことある、中紀の河川と漁港へ。
狙いはチヌとメッキとウツボだが、まずは河川の河口付近でチヌ狙い。
そんなに簡単に釣れるものではないのだが、潮位変動の時間に移動したこともあって、潮止まりの時間が気になって集中できない。
メッキに限ったことではないが、経験上、メッキはマズメ時や潮の動いている時にしか釣れないイメージがあって、チヌ狙いはそこそこに漁港へ行った。
漁港のスロープにDコンタクトを通すと、数匹のメッキがついてきた
しかし、興味を示す程度で喰いつくまでには至らず、わずか数投で追ってくる影も見えなくなった
そんな中、下から猛スピードで喰い上げてくる1匹の魚...こいつはどんな時でもエサに対して貪欲だ...
エソ(マダラエソ)

結局、メッキは捕獲できず移動。
浮気しないで1匹1匹を確実に狙って行けばよいのだが、遠征となると少しでも多くの魚種を釣りたくなり、焦ってしまうことが逆効果となる
「二兎を追う者は一兎をも得ず」というやつである。
今度はウツボを狙いに初めての漁港へ行ってみた。
ウツボは南紀でも当然釣れるが、中紀でよく釣れると聞く。
穴釣りで釣れるという情報から行ってみたが...相当高い堤防かつ登るところもない...
”どうしようか”と考えながら漁港の全景を見渡していると、ある堤防の先端付近だけ穴釣りができそうに見える。
先端を見据えると回り込んで歩く距離がかなり長く気が滅入ったが、実際に歩くと7、8分ほど? 10分かからずに到着した。
先端には釣り人2人。
幸い誰も穴釣りをしていないので早速開始。
消波ブロックは高いが、結構乗りやすく、探りやすい。
しかし、どの穴を探ってもほとんど反応がない...
先端付近の穴を探った時、何か吸い込まれるように持っていかれる気がするが、上げてみると何もない。
でもまた入れると吸い込まれる感がある。何? 何かいる??
再度吸い込まれた時に強めに合わせてみると...カニの足だけついてきた...

探れるだけの穴を探って反応がないので納竿し、夕マズメに合わせて再度チヌとメッキを狙ってみたが反応は得られなかった。
一気に南紀へ移動
夜釣りをしてもよかったのだが、風がかなり強く、雨も降ってきたので初日はエソのみで終了。
実は行き先を和歌山に決めた時、出発日までの天気がすべて晴れだったため、”遠征時はずっと雨なんじゃないか??”と危惧していた通り、基本的にすべて雨模様
晴れは初日と最終日が微妙な感じであった。
9月21日
予報では今日は1日中雨
朝は曇っているだけで雨は降っていなかった。
道中、ある河川の河口の様子だけ下見し、初めての漁港へ。
ここは河口も隣接しているので、メッキ狙い...反応なし...
港内へ戻る道中、ゴロタサーフがあるのでDコンタクトを1投すると、根掛かり...
...と思いきや外れたので安心していると水面で何かがのたうっている。
根掛かりかと思ったら、ダツが喰ってた...

港内へ戻り、近くの消波ブロックの穴釣りを始めた頃に雷が鳴り始めた
これは大雨の予感がしたので駐車場までの50mを急いで戻ると、車まで30mというところでポツポツ降り始め、残り20mというところでザーーー!!
ギャー――!!!
雨が降っている中、車で港内をグルッと回り、大きな堤防の根元で停車。
すると堤防で釣りをしていた面々が車に退避し、みんなで雷雨が通り過ぎるのを待つ。

雨が弱まった頃、隣の人が我慢できないのか車から降りて釣り具を降ろして再度堤防に向かった。
今日の天気はおそらく1日中このままなので、僕も諦めて新たな堤防に向かう
ここでは基本的にウツボ狙い。
エサはスーパーで購入したアジを切って使用している。
足元は根掛かるのでちょい投げして探るも全く反応なし。エサもかじられない。
もう少し先端寄りに移動して足元を探ると全然根掛からない。
ちょい投げでは反応ないが、足元は小魚がつつくので反応がある方が嬉しい。
基本的にウツボは足元狙いで十分!!
と思っている矢先に超大雨
雨粒は細かく、猛烈なシャワーでも大した圧力はなく、風もないので苦しくはない。
10分ほど濡れに濡れたが、それを過ぎると雨は上がった。
僕は基本的に置き竿はせず、手に持って掛かった瞬間を楽しむのだが、何かモッサリと喰っている感覚がある。
持ち上げてみると乗っているので引き上げてみると子ウツボだったが、水面から出した瞬間に外れて落ちてしまった...
ウツボがいることがわかって嬉しかったが、そこからまた全くアタリがないので、ついに置き竿をしつつ、ライトな竿で小物も同時に狙い始めた。
置き竿のリールはオフショア用の色分けPEラインを使っているので引けばわかるようになっている。
ふと見ると20cmくらいラインが進んでいるが、それ以上進んでいかない。
何かが引っ張って諦めた? エサだけ取られた??
そのまましばらく放置していたが、エサの状況を確かめるべく引き上げてみると...


ウツボがついてた...
こいつ、たぶんさっきのウツボだ。
子ウツボかと思っていたのだが、この記事を書いている最中に思ったこと...
”あれ? 普通のウツボと模様が違うことないかい??
”
新しい魚種好きの僕は少々心躍らせて調べてみると、どうやらワカウツボというらしい。
成魚でも60cm程度とのことで元々大きくはならないようだ。
レアかと思ったが南紀ではそれなりに見られるとのこと。
ウツボって釣り上げると団子状になって仕掛けがクッチャクチャになって一気に仕掛けが終わる。
しかし、こいつは全く団子状にならず、そして疲れ切っている様子だった。
おそらく、喰ってから僕がずっと引き上げないものだから、疲れ切ってしまったに違いない...
そうでなければ、こういう性質のウツボなのか...。
あまりに反応が薄いので心配したが、針を外してリリースすると普通に潜っていった。
その後、一度この漁港を離れて道中下見だけした河川の河口へシーバス狙い。
1時間だけ探るも当然反応は得られず。
再度漁港での夜釣りに備えるべく、エサを新たに調達した。
血の滴る「メジカカツオ」の大きな切り身が2割引きの170円ほどで売っていた。
写真は1/4使用した状態。

昼間と全く同じ場所に釣り座を構える。
あれっ?? 昼間は足元引っ掛からなかったのに引っ掛かった!!
根掛かりしない場所はなかなか微妙らしい。
少し移動すると引っ掛からなくなった。
夜釣りは嫌いなのだが、この漁港はとても居心地がいい
というか、天気はすぐれなくても無風、凪なので釣りはかなりやりやすい。
時折空が光るが音は聞こえない。雲も多いが星も出ている。
いつ天気が急転するかわからないので急ぐ必要はあるが、なんか落ち着く。
しばらくしてモンッ、というかヌメッ??という感じがして、なんか長いものがエサを喰っている感覚がある。
つくづく、釣り竿の感度って凄いなって思わされる
結局合わせても何も乗らず、エサもあまり変化がない。
もうしばらく待っているとまた何かが喰っている感覚がある。確実に喰っている。
”もういい? 合わせてもいい?? もうちょっと待つ??? えーい合わせてしまえっ!!!
”と思いっきり合わせると、確実に竿に重みが乗った
上がってきたのは、デカいウツボ...ではなく、なんじゃこいつぅぅぅ!!!



ウミヘビである...
実は事前にウミヘビが釣れたことがあるとの情報はあったが、まさか自分が釣れるとは思っていない...
このウミヘビの名前はモヨウモンガラオドシという。
毒々しい色をしているが、毒はない。
ウツボはブヨブヨした感触だが、こいつはツルツルで筋肉質といった感じ。
全長は直接測れないので画像からロッドの比率で測ってみると、107cmだった。
ロッドの写っている部分がちょうど80cmなので、ウミヘビがこれより27cmも伸びるかはわからないが、少なくとも100cm程度はあるんじゃないかと思う。
ただ、感覚的には150cmだったが...
可愛そうだったのは、完全に針を飲み込んでしまっていること。
この釣りには「極太タマン針 22号」というデカい太軸の針をボールベアリング付きのスナップ(上のワカウツボの画像を参照)につけているが、すべて飲み込んで針がどこまで深いところにあるかわからない。
口を開かせるのも難しいが、暴れるので口の中を覗くのも難しい。
申し訳ないが、ラインを切ってリリースした

ともあれ、珍魚が2匹も釣れたことは喜ばしいことこの上ない
この後もうしばらく続けたが反応がないので、天気が急変する前に納竿とした。
-後編へ続く-
<使用タックル>
※マダラエソ、ダツ
ロッド :OROCHI X4 SECRET SERVICE F3-72X4-S-SS
リール :COMPLEX CI4+ 2500S F6 HG
※ワカウツボ、モヨウモンガラオドシ
ロッド :Dear Monster MX-8
リール:CALCUTTA CONQUEST 200
釣り遠征をするつもりだったが、台風を恐れて2週間ほど前までは行き先を決めていなかった。
行きたい所といえば山ほどあって、極論海のある所ならどこでもいいのだが、昨今のガソリン代高騰の影響もあり、和歌山県に行くことにした。
今回は前編として9月20日、21日(紀北~南紀の入り口あたり?)までの旅の記録を記載する。
前編の最後に登場するのはこやつである。なんじゃ、こいつは???

9月20日
前日19日の夜から出発し、経費削減のため下道で和歌山県へ

鬼門は大阪なのだが、夜中なら大丈夫だろうと思いきや、大阪の中心部は夜に道路の大工事!!
車もそれなりにいるので、夜中なのに結構な渋滞...

紀北ではほとんど釣りをする予定はないが、一度やってみたかった紀の川を目指した。
予定よりも早く、午前2時半頃に河口付近に到着。
ちょうど干潮の時刻なので、真っ暗闇の中、ライトを照らして川の様子や、地形、足場などを見て回った。
水面にライトを照らすとボラが逃げ惑う。
一通り見て回った後、5時頃までのつもりで仮眠をとった。
が...目を覚ますと午前6時...

急いで起きると周りがやけに騒がしい。
僕の車の両隣りにも車が停められ、若いあんちゃんやおじさんが草刈りにいそしんでいる...

”釣りやってもいいのか?”と思いながら恐る恐る車を降りて釣りの準備。
特に何も言われないので河岸へ行くと、潮は大分満ちてきている。
あちこちでナブラが発生するが、下から突き上げるような捕食は一切ない。
足元には時折、大きなチヌが泳いでいる。
周りにいるカニを針につけて放り込めば釣れるかもしれない。
平日なので、後から来たシーバスマンは2人ほど。
ナブラが起きる箇所を中心に3時間ほどルアーを投げ続けたが、反応がないので終了。
中紀へ
それなりに南下して以前も釣りしたことある、中紀の河川と漁港へ。
狙いはチヌとメッキとウツボだが、まずは河川の河口付近でチヌ狙い。
そんなに簡単に釣れるものではないのだが、潮位変動の時間に移動したこともあって、潮止まりの時間が気になって集中できない。
メッキに限ったことではないが、経験上、メッキはマズメ時や潮の動いている時にしか釣れないイメージがあって、チヌ狙いはそこそこに漁港へ行った。
漁港のスロープにDコンタクトを通すと、数匹のメッキがついてきた

しかし、興味を示す程度で喰いつくまでには至らず、わずか数投で追ってくる影も見えなくなった

そんな中、下から猛スピードで喰い上げてくる1匹の魚...こいつはどんな時でもエサに対して貪欲だ...

エソ(マダラエソ)
結局、メッキは捕獲できず移動。
浮気しないで1匹1匹を確実に狙って行けばよいのだが、遠征となると少しでも多くの魚種を釣りたくなり、焦ってしまうことが逆効果となる

「二兎を追う者は一兎をも得ず」というやつである。
今度はウツボを狙いに初めての漁港へ行ってみた。
ウツボは南紀でも当然釣れるが、中紀でよく釣れると聞く。
穴釣りで釣れるという情報から行ってみたが...相当高い堤防かつ登るところもない...

”どうしようか”と考えながら漁港の全景を見渡していると、ある堤防の先端付近だけ穴釣りができそうに見える。
先端を見据えると回り込んで歩く距離がかなり長く気が滅入ったが、実際に歩くと7、8分ほど? 10分かからずに到着した。
先端には釣り人2人。
幸い誰も穴釣りをしていないので早速開始。
消波ブロックは高いが、結構乗りやすく、探りやすい。
しかし、どの穴を探ってもほとんど反応がない...

先端付近の穴を探った時、何か吸い込まれるように持っていかれる気がするが、上げてみると何もない。
でもまた入れると吸い込まれる感がある。何? 何かいる??
再度吸い込まれた時に強めに合わせてみると...カニの足だけついてきた...

探れるだけの穴を探って反応がないので納竿し、夕マズメに合わせて再度チヌとメッキを狙ってみたが反応は得られなかった。
一気に南紀へ移動

夜釣りをしてもよかったのだが、風がかなり強く、雨も降ってきたので初日はエソのみで終了。
実は行き先を和歌山に決めた時、出発日までの天気がすべて晴れだったため、”遠征時はずっと雨なんじゃないか??”と危惧していた通り、基本的にすべて雨模様

9月21日
予報では今日は1日中雨

朝は曇っているだけで雨は降っていなかった。
道中、ある河川の河口の様子だけ下見し、初めての漁港へ。
ここは河口も隣接しているので、メッキ狙い...反応なし...

港内へ戻る道中、ゴロタサーフがあるのでDコンタクトを1投すると、根掛かり...

根掛かりかと思ったら、ダツが喰ってた...

港内へ戻り、近くの消波ブロックの穴釣りを始めた頃に雷が鳴り始めた

これは大雨の予感がしたので駐車場までの50mを急いで戻ると、車まで30mというところでポツポツ降り始め、残り20mというところでザーーー!!


雨が降っている中、車で港内をグルッと回り、大きな堤防の根元で停車。
すると堤防で釣りをしていた面々が車に退避し、みんなで雷雨が通り過ぎるのを待つ。
雨が弱まった頃、隣の人が我慢できないのか車から降りて釣り具を降ろして再度堤防に向かった。
今日の天気はおそらく1日中このままなので、僕も諦めて新たな堤防に向かう

ここでは基本的にウツボ狙い。
エサはスーパーで購入したアジを切って使用している。
足元は根掛かるのでちょい投げして探るも全く反応なし。エサもかじられない。
もう少し先端寄りに移動して足元を探ると全然根掛からない。
ちょい投げでは反応ないが、足元は小魚がつつくので反応がある方が嬉しい。
基本的にウツボは足元狙いで十分!!

と思っている矢先に超大雨

雨粒は細かく、猛烈なシャワーでも大した圧力はなく、風もないので苦しくはない。
10分ほど濡れに濡れたが、それを過ぎると雨は上がった。
僕は基本的に置き竿はせず、手に持って掛かった瞬間を楽しむのだが、何かモッサリと喰っている感覚がある。
持ち上げてみると乗っているので引き上げてみると子ウツボだったが、水面から出した瞬間に外れて落ちてしまった...

ウツボがいることがわかって嬉しかったが、そこからまた全くアタリがないので、ついに置き竿をしつつ、ライトな竿で小物も同時に狙い始めた。
置き竿のリールはオフショア用の色分けPEラインを使っているので引けばわかるようになっている。
ふと見ると20cmくらいラインが進んでいるが、それ以上進んでいかない。
何かが引っ張って諦めた? エサだけ取られた??
そのまましばらく放置していたが、エサの状況を確かめるべく引き上げてみると...
ウツボがついてた...

こいつ、たぶんさっきのウツボだ。
子ウツボかと思っていたのだが、この記事を書いている最中に思ったこと...
”あれ? 普通のウツボと模様が違うことないかい??

新しい魚種好きの僕は少々心躍らせて調べてみると、どうやらワカウツボというらしい。
成魚でも60cm程度とのことで元々大きくはならないようだ。
レアかと思ったが南紀ではそれなりに見られるとのこと。
ウツボって釣り上げると団子状になって仕掛けがクッチャクチャになって一気に仕掛けが終わる。
しかし、こいつは全く団子状にならず、そして疲れ切っている様子だった。
おそらく、喰ってから僕がずっと引き上げないものだから、疲れ切ってしまったに違いない...

そうでなければ、こういう性質のウツボなのか...。
あまりに反応が薄いので心配したが、針を外してリリースすると普通に潜っていった。
その後、一度この漁港を離れて道中下見だけした河川の河口へシーバス狙い。
1時間だけ探るも当然反応は得られず。
再度漁港での夜釣りに備えるべく、エサを新たに調達した。
血の滴る「メジカカツオ」の大きな切り身が2割引きの170円ほどで売っていた。
写真は1/4使用した状態。
昼間と全く同じ場所に釣り座を構える。
あれっ?? 昼間は足元引っ掛からなかったのに引っ掛かった!!

根掛かりしない場所はなかなか微妙らしい。
少し移動すると引っ掛からなくなった。
夜釣りは嫌いなのだが、この漁港はとても居心地がいい

というか、天気はすぐれなくても無風、凪なので釣りはかなりやりやすい。
時折空が光るが音は聞こえない。雲も多いが星も出ている。
いつ天気が急転するかわからないので急ぐ必要はあるが、なんか落ち着く。
しばらくしてモンッ、というかヌメッ??という感じがして、なんか長いものがエサを喰っている感覚がある。
つくづく、釣り竿の感度って凄いなって思わされる

結局合わせても何も乗らず、エサもあまり変化がない。
もうしばらく待っているとまた何かが喰っている感覚がある。確実に喰っている。
”もういい? 合わせてもいい?? もうちょっと待つ??? えーい合わせてしまえっ!!!


上がってきたのは、デカいウツボ...ではなく、なんじゃこいつぅぅぅ!!!

ウミヘビである...

実は事前にウミヘビが釣れたことがあるとの情報はあったが、まさか自分が釣れるとは思っていない...

このウミヘビの名前はモヨウモンガラオドシという。
毒々しい色をしているが、毒はない。
ウツボはブヨブヨした感触だが、こいつはツルツルで筋肉質といった感じ。
全長は直接測れないので画像からロッドの比率で測ってみると、107cmだった。
ロッドの写っている部分がちょうど80cmなので、ウミヘビがこれより27cmも伸びるかはわからないが、少なくとも100cm程度はあるんじゃないかと思う。
ただ、感覚的には150cmだったが...

可愛そうだったのは、完全に針を飲み込んでしまっていること。
この釣りには「極太タマン針 22号」というデカい太軸の針をボールベアリング付きのスナップ(上のワカウツボの画像を参照)につけているが、すべて飲み込んで針がどこまで深いところにあるかわからない。
口を開かせるのも難しいが、暴れるので口の中を覗くのも難しい。
申し訳ないが、ラインを切ってリリースした

ともあれ、珍魚が2匹も釣れたことは喜ばしいことこの上ない

この後もうしばらく続けたが反応がないので、天気が急変する前に納竿とした。
-後編へ続く-
<使用タックル>
※マダラエソ、ダツ
ロッド :OROCHI X4 SECRET SERVICE F3-72X4-S-SS
リール :COMPLEX CI4+ 2500S F6 HG
※ワカウツボ、モヨウモンガラオドシ
ロッド :Dear Monster MX-8
リール:CALCUTTA CONQUEST 200