2016年02月21日
さようなら、我が永遠の友、「ハチロク」!!
別れは唐突にやって来た。
愛車の「AE86 スプリンタートレノ GT-APEX」(通称パンダトレノ)...昨年12/27に入院し、今年2/19の16時半頃、引き取られていった...。




この車に乗った楽しさは、おそらくこの先どんな車に乗っても超えることはないだろう。
今回は、この車に乗った経験をもとに、この車に乗るとはどういうことか、どんな覚悟が必要かを中心に記載し、自分の中でも思い出として振り返ってみたいと思う。
書き始めから結構な長文になることが予想されているが、今から「AE86」に乗ろうと思っている人は参考程度に読んでほしい。
2010年4月、京都の「AE86専門店 カーランド」に行ってみた。
特に買いに行ったわけではなく、1度「AE86」という車を見てみたかった。
とはいうものの、1度も見たことがないわけではなく、以前に何度か助手席に乗ったことはあった。
赤/黒の「スプリンタートレノ」。
当時(今では連絡がとれないのでわからないが)、千葉県に就職した大学時代の友人が、実家にあった何台かの「AE86」のうちの1台に乗っていた。車に興味のあった僕は年に1度、「東京オートサロン」によく行っていたのだが、その際に彼の家に泊まらせてもらっていた。
せっかくの東京旅行なので、「幕張メッセ」まで走ってもらったり、「レインボーブリッジ」を通って「お台場」まで走ってもらったりと、とても快く運転してくれた。
その時に、「AE86」のコックピットの様子やエンジン音を知った。
話は戻るが、京都の「カーランド」。
「AE86」に乗る人なら知らない人は1人もいないだろうといえる、日本一のAE86専門店。
全国にAE86専門店はそれなりにあり、状態の良い「AE86」を揃えている店も多いが、その中でもあらゆる面において「カーランド」は最も信頼できる店と言えるだろう。
ハチロク専門雑誌(現行を含む)にも必ず登場する。
さて、店に行くとたくさんの「AE86」(以下、ハチロク)が出迎えてくれる。
適当に車を見ていると、社長の「得知雅人」さんが話しかけてくれた。
見た目はちょっと恐いが、実はとても優しく、フレンドリーな方。しかし、強い芯が通った方。
こちらの意見を純粋に受け止めてくれ、決して反対もしないし、何かを勧めてくることもない。
わからないこと、気になることは何でも聞くといい。
現行の「ハチロク」の発売が決まった時、ある雑誌で、レーサーや車評論家の方々が、新しい「ハチロク」を褒めたたえる中、1人「なぜこれをハチロクと呼ぶのか」というところから、いろいろ辛口コメントをした得知さん。
「よくこんなことを言いましたね」と聞くと、得知さん「僕もこんなことを言ったからトヨタから仕事が来なくなると思ったけど、すぐに来てよかった」と。つまり、自分の気持ちにウソはつけない人なんですね。
僕が前の車に乗っていたとき、雑誌に載るような、いろいろな改造専門店に行っていた。
僕が行っていた店は完全に営利目的な店が多く、とにかく改造パーツをどんどん勧めてくる。
そのパーツをつけると、次のパーツが必要になることを黙っておき、次々と勧めてくるといった感じ。
逆にちょっと勉強していって突っ込んでやると、黙ってしまうこともあった。
金を使わない客には興味なし、上から目線、客前で平気でタバコを吸う...などなど、今はわからないが当時はそんな感じだった。
「カーランド」はそんな店ではないとだけ言っておく。
改造したい人にも、ノーマルで末永く乗りたい人にも、その人にあった対応をしてくれる。
興味ある人は今、「カーランド」のHPを見てほしい。
「トレノ」も「レビン」もほぼ完売状態。いつ見てもその状態なので、いつ新しい車がアップされているのかもわからない。
6年前はそんなことはなかった。
1週間でも2週間でも「売約済」にならずに掲載されていた。
得知さんも、今なぜそんなに売れているかはわからないと言う。アニメ「頭文字D」がリメイクされたりしているから??
ちなみに僕が「ハチロク」に興味を持ったのは、「頭文字D」の影響もあるが、直接はレーサーの「土屋圭一」さんの「ハチロク」を見たから。
土屋さんの「ハチロク」は、おそらく「GTV」でグレードも違うし、「パンダトレノ」でもないが...。
末永く乗るために徹底的に強化され、他のプロレーサーが試乗して言うには「もうこれはハチロクではない」と。
数々のDVDで現在のスーパースポーツカーを撃破していく姿がかっこよかった。
ただし、土屋さん曰く、「ハチロクは基本的にものすごく遅い車。プロが速く乗りこなしているからといって自分がそうできると思うのは大きな間違い」的なことも言っていた。
どんどん話が逸れるが、「カーランド」で車を見ていると、さすがにHPの写真で見るのとは違い、圧倒的な古さは感じる。
しかし、その中で1台の車に大きく惹かれた。
店の展示スペースの最も前に置かれていたその車。
外装はレストア済みでかなりきれい。内装も結構きれい。
得知さんに聞くと、「この中では一番きれいかもしれない」と。
これが当時のHPの写真。まさかこんなところで使うことになるとは。





結局この車を買うことになるのだが、元々買うつもりで来たわけではない以上、この場で「買いますっ!!」とは言えなかった。
金沢に帰って、翌日か、翌々日か...「カーランド」に電話して、「ちょっと考えたいから1週間取り置きをしてほしい」とお願いしたが、残念ながらそれはできなかった。
しかし、自分の中で、かなり欲しくなっていたのは確かで、他の人に取られたくなかったので、なんとその電話で「買いますっ!!」と言ってしまった。
休みの日に何か用があって職場に来ており、職場から携帯電話で電話したのだが、日直をしている同僚の女性がその言葉に驚いていた。
ちなみに今HPでは460番ほどまでいっているが、この車は確か284番。
6年で200台ほど売れていることになるのかな?
元々「ハチロク」は「レビン」主流で販売台数も「レビン」の方が多いのだが、「頭文字D」の影響で「トレノ」が爆発的に売れるようになった。
得知さん曰く、あるお客さんが「ハチロクを買いたいんです」と来たので、「このレビンなんかどう??」と言うと、「いや、僕はハチロクを買いに来たんですっ!!」と。
つまり、「ハチロク=トレノ」になっており、ゲームやアニメのフィギュア感覚で買いに来る人が増えたという。
「ハチロク」の登場は1983年5月。販売期間はそこからたったの4~5年。
定価は150~160万といったところか。
僕が購入した「ハチロクトレノ」。
1983年9月生まれの前期型GT-APEX。本当に初期のモデル。
車体だけの価格で189万円。諸経費込みで220万円くらい。
当時は車体価格で140万円台、160万円台、180万円台、200万円オーバーといったところだった。
27年経ったにもかかかわらず、定価より高く販売されていた。
現在、「カーランド」ではもっと高く売られており、僕が購入を考えていた時から、得知さんからは「5年後にはこの値段ではない(もっと高い)」とすでに言われていた。
さて、これを高いと思うか、妥当と思うか(さすがに安いとは思わないだろう)。
「カーランド」の「ハチロク」が高い理由。
それは納車整備の凄さにある。
ざっと100万円以上の納車整備をする。
契約後、隅々まで点検し、交換すべきパーツを新品もしくは中古の良品に交換する。
古い車なので当然約束はされないが、基本的に「しばらく問題なく乗っていける」レベルを目指して整備される。
その辺の中古車店で数十万円で売られている「ハチロク」を自分で100万円かけて直したものとはレベルが違う...と。
自分で部分部分をつぎはぎで直していくのと、バラシて全体として直すのとでは確かに全然違うでしょうね。
さて、僕からのおススメ。
こういう古い車と付き合っていくにあたり、どこをどう整備されたのかを自分が把握できるようにしておくのは大切なこと。
「カーランド」はお願いすると、整備ヶ所のメモ(メモとはいえないほど膨大だが)をくれる。


紹介したのは一部(全部でA4用紙8枚)だが、各パーツに関して、「良品」、「調整」、「交換」、「修理」、「清掃」、「給油」、「塗装」、「オーバーホール」の記載がある。
また、当然車の説明書なんてないので、僕は雑誌を1つ買った。
この雑誌は「エントリーマニュアル」として、外装から内装まで、各装備に関してグレード別に写真付きで詳しく載っている。

また、購入前に「ハチロク」とはどんな車かを知ることは大切で、いろんな雑誌があるので参考にするといい。雑誌を買ったのに車を買わなかったら、無駄にはなるが...。

さて、前置きが長くなったが、ここからは僕のハチロクライフの話。
乗った期間は5年半。内、計2か月間くらいはトヨタディーラーに入院している。
総走行距離は99199km。あと、801km走りたかったなぁ。
手放した理由はまた後で語るとして...
2か月の納車整備を終え(現在は2か月では来ないと思う)、2010年6月末に納車。
細かい装備を後々知って思ったことだが、この「ハチロク」は装備面でもまさに自分がこうであってほしかったといえる車だった。
外装、内装、エンジンルームの順に紹介して、同時に経験したトラブルも記載しようと思う。
まずは外装面。
①タイヤ、ホイール
ラジアルタイヤのサイズは185/60R14。
ノーマルは13インチだが、一応インチアップの14インチ。
ホイールは「頭文字D」で有名になった? 「RSワタナベ」。

スタッドレスタイヤ用のホイールは何でもよかったが、ちょうど「カーランド」で「スタッドレスタイヤ&ホイール」として純正のノーマルホイールが売られていたので安く購入した。何でも東京の人が買ってみたが、必要なくなったので、「カーランド」へ売ったらしい。
タイヤのサイズは185/70R13。
13インチのタイヤは買い替えも、とにかく安い。
注意すべきは純正と社外のホイールはナットも違う。純正には純正のナットが必要。
「ハチロク」はFRなので雪道に弱いと思うでしょう??
ところがスタッドレスを履くと意外に強い。アイスバーンでも結構滑らずに走る。
映画「頭文字D Third stage」のような走りができるかはわからないが...。
ただし、ノーマルタイヤではミゾレでも三輪車に負けるほど走らなかった...。


②PIAAのフォグランプ。


③サイドミラー。
サイドミラーはⅠ型(前期)、Ⅱ型(前期)、Ⅲ型(後期)と3タイプに分かれ、前期Ⅰ型にⅠ型のミラーがついていることは最近少ないという。
この車は最初からⅠ型(前期)のミラーがついていた。
ミラーの角度は直接ミラーを押せば変わる。洗車の時に押すとちょっとずれる。


④給油口。
給油量は50㍑。


⑤マフラー。
「カーランド」の「CARLAND TYPE-D」というマフラー。
イメージはおそらく「頭文字D」のマフラー。
もう一つ、「Silent」タイプもあるが、僕は通常タイプを選択。
改造車の音がして、うるさすぎず静かすぎずがよかった。
「カーランド」のマフラーなので、実際に店で装備車の音を聞いて購入を考えられる。
マフラーの購入って、音がわからないところが賭けになるが、このマフラーを選択するならその辺の心配はない。個人的に音はかなりよかった。

⑥ロゴ。
今は当時のステッカーは残っていないので、忠実に再現して作っている店があるみたい。
自分の車のステッカーは当時のものなのかな?
リア(右)のロゴ。
最初のトラブルは、リバースギアに入れた時に、リアのバックランプがつかなくなった。
これは納車して数日後。
ディーラーに持って行くと、球切れではなく、コネクタの問題。
コネクタを差し込み直したが、そのままでは振動でまた外れる可能性があるため、潰してもらった。

リア(左)のロゴ。

側面のロゴ。
冬、気温が激下がりの日には、鍵穴が凍結するので解氷剤が必要。
また、やっかいなのがドアが凍り付くと、閉めても板が跳ね返るように「バーン!」と戻ってくる。
ドアに湯をかけて対処。

次に内装面。
⑦キーシリンダー。
「ハチロク」を降りる時の最初の関門。
実はキーを抜くときに、横のボタンを押さないとキーが抜けない。
最初は僕も戸惑ったが、この時代のトヨタ車はこうだったらしい。

⑧メーターパネル。
実は「前期GT-APEX」の標準装備はデジタルメーターだった。
「頭文字D」の「ハチロク」も「GT-APEX」だが、アナログメーターになっているのは本当はおかしい。
スポーツカーのメーターはやはりアナログメーターが人気あり、「カーランド」では大方のメーターがアナログに換装されている。
例え、デジタル装備車でも「変更可」となっていることが多い。
ちなみに後々変更すると、200000円ほどかかるらしい。配線が大変とのこと。
「カーランド」の「ハチロク」は「頭文字D仕様」として売られている車が多く、僕の車もそうなので、最初からアナログメーターだった。
「ハチロク」は100kmを超えると、通称「キンコン」と呼ばれる警報が鳴る。100kmを超えると鳴り続ける。これをカットするかどうかの選択が迫られる。
後々、変更しようとすると、大変でお金もかかるので、納車整備時にはっきりさせた方がよい。
僕はいらないのでカット。以前「ハチロク」に乗せてくれた友人はカットしていなかったので、レインボーブリッジあたりで聞かせてもらった。

総走行距離が99199kmだと先に記載したが、実は納車時の距離は48875kmだった。
自分で148074kmまで乗ったので、その差が自走距離というわけ。
ちなみに「カーランド」のHPの写真で、アナログメーターに換装されている車には走行距離が記載されていない。
では元々何km走っていた車だったのか? 僕の車は204500km走っていた車らしい。
よって、僕の車は約300000km走った車ということ。ディーラーの人曰く、「それにしては元気なエンジン」だと。
TRIPメーターもあるが、途中で動かなくなった。

⑨ペダル類。

⑩ステアリング。
購入前の写真のように、最初は大径の純正がついていた。
ちょっと大きいので、momo社製の「RACE」という「ステアリング」と専用の「ステアリングボス」をネットで購入した。
この車、実は前期では希少とされている「パワーステアリング」。
「ハチロク」にパワステは邪道みたいなことを言う人もいる。
そんなことは関係ない。僕はパワステの方がいい。
ただし、今のパワステに比べればずっと重い。乗っていれば重いとは感じなくなるが。

⑪シート。
これも購入前はすべて純正だったが、運転席側だけ「レカロシート」に変更した。
前の車が「レカロシート」だったので違和感はなかった。
TRDのスポーツシートやBRIDEのシートも考えたが、部品がなかったり、シートポジションが下がるなどの理由で「レカロシート」にした。「レカロシート」は目線が純正シートと変わらない。
当時はハチロク対応の「純正シートレール」も新品で販売されており、オートバックスで購入した。
「レカロシート」は「SR-3 ルマンカラー」という製品をヤフオクで購入した。
ヤフオクは写真判断なので状態は賭けになるが、かなりきれいでよかった。
ただ、何故か全体が油でギトギトだった。理由は出品者には聞いていないが。
ディーラーへ持って行って、「付け替える前に丸洗いしてくれ」というと、普通はしないことのようで驚かれたが、何とか丸洗いしてもらえた。

⑫助手席。

⑬リアシート。

⑭ETC。
運転席側の側面に装着。
機種は三菱重工の「MOBE-8EX」。
しゃべるETCはいらない。ブザーで知らせる最低限の機能のやつ。

⑮カーナビ。
前車からの移植。
「ハチロク」発売時はカーナビなんてなかったので、オーディオの取り付け位置はかなり低い。
しかし、前車に取り付けていたカーナビは幸運にも「インダッシュ」タイプだったので、結構上の位置で表示することができた。
機種はカロッツェリアの「CYBER NAVI AVIC-ZH990MD」。スピーカーもカロッツェリアの「TS-J1010A」。
このカーナビの貴重なところは、CD、DVDの他、MDが再生可能なこと。HDDもあるのでかなりの曲を録音できる。
当時はCDチェンジャーが人気あったが、1枚ずつ再生できればよかった。
ただし、MDが廃れ、PCで変換できる機器もソニーの1機種のみで破格の値段になっている。
レンタルもあるがどうするかな?
自宅にMD対応のコンポもあるが、最近壊れてしまった。再生はできるが、Ejectできない。
残念なのは、せっかく登録した数々の釣りポイントのデータが移植できないこと。高知の「アカメ」ポイントとかね。まあ、大体覚えているんで問題ないけど...。


⑯エアコンと灰皿。
エアコンに関して、真夏の効きはさすがに悪い...が、真夏にエアコンを全開にしてはいけない。オーバーヒートするのだ。
真冬のヒーターは全く問題なし。
冷媒はディーラーでは手に入らないが、「カーランド」は持っている。
当時では珍しいかはわからないが、ECOモードもついている。
僕はタバコを吸わないので使わない灰皿。
「頭文字D」で「藤原文太」がイカれた手放しドリフトをする際に引き出している灰皿。



⑰エアコンの吹き出し口。
「頭文字D」で主人公の「藤原拓海」が吹き出し口に設置されたカップホルダーにカップを置いて...なんてシーンがあるけど、実はこの吹き出し口に設置できるカップホルダーはない...と思う。
結構探して買って試して失敗して...「カーランド」にも相談したが、これというものもなく...。
結局、マクドナルドのカップがドシャッと下に落ちた時にあきらめた。幸い蓋は外れなかった。
吹き出し口にセロテープが残っているが、実はいろいろなカップホルダーを抜き差しするうちに傷がつくので、テープを貼って防いでいた。後で剥がそうとして、ある程度は剥がせたが、なかなか剥がせず残してしまったテープ。

最終的な対策として、助手席に底に重りが入ったゴミ箱を置いて、それをカップホルダーとした。
助手席の足元に置こうとしても、傾斜になっており、うまく置けない。

⑱ライト類。
ステアリングの左下に設置されていた。丸いボタンでフォグランプ点灯。
押しっぱなしにしておいても、2枚目の写真にあるダイヤルを回さないとつかないので押しっぱなしにしておいた。
右のPボタンは「パーキングライトスイッチ」といって、キーを抜いてライトオフにしていても前後のウインカーが点灯状態になって車の位置がわかるというもの。照明のない駐車場で使用するが、僕は使ったことも試したこともない。つけっぱなしにするとバッテリーが上がるので注意。

ダイヤルは1段階目でフォグランプ、2段階目でヘッドライト、3段階目はダイヤルを押しながら回すと、リトラクタブルのヘッドライトが出ながらもライトが消えるというもの。
ダイヤル周りのリングは回すことで、メーター照度の明るさを変えることができる...といういらない機能。
ヘッドライトを明るくしたいなら、10000円くらいで「マルチリフレクター」という製品が売っている。

バッテリー上がりといえば、僕は2度ほどバッテリー上がりをしている。
トンネル走行時に車幅灯のみで走行する人は多い。
僕も最初、フォグランプのみで走行していたが、これを切り忘れるのだっ!!!
今の車のように、点灯したままドアを開けると警報が鳴ったり、エンジンを切ったら自動で消灯するといった機能はない。
よって、これを経験してから、トンネルではヘッドライトをつけるようにした。ただし、「レビン」の人はこうはいかないよね。
そこで、この車に「ブースターケーブル」の積載は必須である。

普通、世の中の人は「ブースターケーブル」を持っていないもの。
でも、自分が持っていれば周りの車に協力してもらえばいい。
実際僕も持っていて助かった。
能登の方へ釣りに行き、終えて帰ろうとしたら、エンジンがウンともスンとも言わなかった。
ルームランプはつくのだが、エンジンをかけようとすると、すべて消えてしまう。
バッテリーは最近変えたばかりなので、バッテリーが原因とは考えられない。
運よく釣り人が1人いたので(後にこの人がサクラマス釣りのエキスパートだと判明するのだが)、協力してもらい、「ブースターケーブル」にて無事エンジンがかかった。
実はこの話には続きがあるのだが、後で記載する。
また、トラブル時に雨が降っている可能性もあるので、タオルを1枚持っておくといい。濡れたままの作業は危険。
できれば牽引ロープもあるといい。
これは「ハチロク」云々は関係ないが、砂浜ではまって抜け出せなくなったことがある。
こんなときも、また故障時も牽引ロープがあると便利。
⑲フロントワイパー。
ダイヤル1段階目で間欠ワイパー(周りのリングで間隔を調整できる)、2段階目で連続ワイパー、3段階目で高速ワイパー。
ダイヤルを押すと、フロントガラスのウインドウォッシャー。

⑳リアワイパーとデフロスター、小銭入れ。
左側のボタンが「リアワイパー」。
押し込むとウインドウォッシャー? そう思って使ったが、液が出なかったからわからない。
右側のボタンが「デフロスター」。熱線による曇りとりだが、うまく作動していなかったのか、効いたことはない。
下のスペースは「小銭入れ」。ドライブスルーでお釣りなんかを入れるのに結構使った。

㉑シフトノブ。
前車が6速のクロスミッションだったので、27年前の5速のノーマルミッションに不安を感じたが、カチッ、カチッと入る心地良いシフトフィーリングと操作しやすいシフトポジションに安心した。
「シフトノブ」は純正ではない。TRDがかっこいいので変えようかとも思ったが。
「シフトカラー」というパーツを「カーランド」のアルミ製に変えている。今は品切れ中みたいだが。

乗って9か月後、すでに10000km乗っていたが、急にシフトが入らなくなった。
1速から2速に入らず、3速に入れたり4速まで入れたり。
ディーラーに持って行っても、おそらくミッション自体が原因と予想はできてもバラす技術はないので、結局「カーランド」へ持って行くことに。
壊れていても高速道路は基本シフトチェンジをしないので、あまり問題なかった。
朝10時過ぎに「カーランド」へ持って行き、夕方までに何とかしてくれるというので、その間、「清水寺」へ行ったりして京都見物。
ミッションをバラすと金属片が出てきたというので、おそらくミッションが欠けているのではないかと。
オーバーホール済みのノーマルミッションを載せるか、TRDの3速クロスミッションを載せるか。
3速クロスを載せると少し高いのだが、載せようとすると、なんとつい最近生産中止になったことが判明。
5速クロスはあるが、それはいらない。
中古の3速クロスならあると言われたが、さすがに中古を載せる気にはならない。
よってオーバーホール済みのノーマルミッションを載せることになったが、保証1年付きで価格は200000円。
もうちょっと安くならないかと交渉すると、「10000km乗っとるしなぁ...」と言われながらも、工賃の25000円を免除してくれた。
㉒グローブボックス。

㉓小物入れ。
サイドブレーキの後ろに「小物入れ」がある。

㉔フロントドアのサイドポケット。

㉕リアの積載。
ハッチバックを開けると、荷室のカバーがついているが、普段はそれを外して使っていた。
リアシートはそのままでも、結構な積載スペースがある。

リアシートを倒すとさらに広くなる。14インチのタイヤ4本は余裕で載る。
常にこの状態で釣りに行っていた。
釣竿は8フィートまでなら、そのまま積める。9フィートでもティップを曲げれば載せられるが。
ただし、ずっとリアシートを倒したままだと、湿気でシートにカビが生えるので注意。

㉖テンパータイヤ。
カバーをめくると、予備タイヤが収納されている。
ジャッキは左側面にスペースがあってその中に固定できる。


次にエンジンルーム。


㉗タワーバー。
剛性が心配だったので、CUSCOの「タワーバー」のみ取り付けた。
㉘エアクリーナー。
エンジンルーム向かって左端が「エアクリーナー」のBOX。
「エアクリーナー」のフィルターは純正タイプ。
Amazonで純正タイプが安く購入でき、付け替えも簡単。
適当な距離を走った後、交換していた。

㉙ラジエーター。
そろそろ交換時期と言われており、交換も考えていた。
「カーランド」の2層タイプを買うつもりだったが...。

㉚オルタネータ―。
ラジエーターの後ろ、下の方に「オルタネーター」がある。
いわゆる発電機である。
ある時、スーパーで買い物後、エンジンをかけたらかからなかった。
えっ? バッテリーか?
ディーラーに電話して来てもらい(その時「ブースターケーブル」は持っていなかった)、「ブースターケーブル」でエンジンがかかったが、そのままディーラーで点検。
すると、「オルタネーター」がグチャグチャに壊れており、充電されないまま走っていたため、エンジンがかからなくなったと。
ディーラーに手配してもらい、メーカー不明、「リビルト・オルタネーター」が42000円くらいだったか?
後で調べたら、「カーランド」の「リビルト・オルタネーター」が25000円でショック!!

㉛プラグコードとディストリビューター、バッテリー端子。
赤い配線が「プラグコード」。コードが刺さっている丸い機器が「ディストリビューター」。


「ブースターケーブル」の話で、釣り人に助けられた話を書いた。
実はあの後、家に帰り、エンジンを切って再始動させようとしたところ、エンジンがかからなかった。
翌日、「カーランド」に電話をし相談すると、「バッテリー端子」のボルトが緩んでいる可能性があると。
早速、締めてエンジンをかけてみると...なんとかかった。
その後しばらくは乗り続けたのだが...史上最も厄介なことが起こった。
夜10時半頃、走行中にいきなりエンジンが停止した。
路肩もない交通量も比較的多い道路。
惰性で走り、路上ながら街灯の下まで移動。
しかし、停車場所は民家の駐車場のど真ん前。
しかも、最悪なことに携帯電話を家に忘れてきた。
幸い、家までは1~1.5km。
とりに帰れる距離だが、民家の方に連絡しなければ...。
インターホンを2度押すも返答なし。
このまま時間が経っても事故を誘発するので、走ってキーをとりに帰った。
戻ってくると、車の前に人が2人。
民家のご主人と奥さん。
事情を説明し、謝罪。
すると、ご主人が警察に電話してしまったと...う~ん、ちょっとめんどくさい...。
どうやら、ご主人は寝ていて、奥さんはインターホンに気付いたが、時間が時間なだけに怖くて出なかったという...。
そして、何故かエンジンがかかる気がした僕はセルを回すとかかった!!
しかし、警察が来るので立ち去れない。
とりあえず、近くの安全な場所に車を移動。
ちなみに後々「カーランド」から言われたのだが、セルが回ったのならギアを1速に入れて、セルを何度か回せば車は進むと。自動車学校の教本に書いてあるような、停止した車を踏切から脱出させる方法。そんなん知らんもん...。
ご夫婦には家の中に戻ってもらって警察を待つ。
警察が来て事情を説明。しかし、乗って帰ってはダメだと言う。
原因もわからないのに交差点で止まりでもしたら、かなわない...と。
JAFなどに連絡しろ、と。
「お金かかりますよねぇ」と言ったら、「お金と自分の命とどっちが大事か」と。まあ、最もな言い分だ。
「ハチロク」乗るなら、必ずJAFに入るべきだが、僕は入っていなかった。
JAFに連絡後、警察は帰り、JAFに車は見てもらうも異常原因はわからず。
JAFが来た時点でお金は発生してしまい、自走して帰ったが、その場でJAFには加入した。
その後、「カーランド」にも相談したが、エンジンがかからない状態でしか診断は誰にもできない、と。
しかし、セルが回っているなら、点火系か燃料ポンプなどかな...?と。
翌日から、ディーラーに預けて診断してもらうも、現象が出るまで10日ほどかかった。
おそらく、「プラグコード」と「ディストリビューター」、「バッテリー端子」の腐食が原因だと。
ちなみに「ディストリビューター」というのは、「イグニッションコイルが発生した高圧電流を、各気筒に振り分けるもの」。
全部直すと120000~130000円かかるという。
修理をちょっと待ってもらい、「カーランド」に相談。
すると、ディーラーの提示した(ディーラーも他会社に診断を依頼しているのだが)部品価格の内訳に「カーランド」が疑問を持った。
「プラグコード」は純正もまだあるのに、わざわざ他メーカーの高いやつを提示してきている。
また、TRDの「プラグコード」は純正よりも安く、ネットでもまだ買える。
「ディストリビューター」も60000円くらいだったかで、「カーランド」ならリビルトが28000円。
「バッテリー端子」も「カーランド」なら3000円くらいだが、提示されたのは10000円。
結局、自分で揃えたら70000円ほどに納まった。
しかし、これはディーラーが悪いわけではない。
ディーラーにとっては「ハチロク」の部品の入手先もわからず、とにかく探すしかないのだ。
なので、ツテがあるならこちらで部品を探す方がよっぽど親切。
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ここからは、残りのトラブル事例を挙げていく。
①史上最悪に危険だった故障がもう1つある。
昨年の5/2、今からGWだという日。
夜9時頃、職場の周りを走っていたら、急にエンジンにパワーがなくなって停まった。
エンジンをかけると、弱くかかるが、少し走るとまた停まる。
やばい、と思って無理に走らせ、職場の自分の駐車場に押し込んだ。
降りて見ると、駐車場の前の道から駐車場の中まで液体でビショビショ。
オイルじゃない、この臭い、ガソリンだっ!!
ボンネットを開けると、少し湯気?煙?が出ていた。
GWだが翌日も仕事。
とりあえず、歩いて帰り、翌日は徒歩で出勤。
ディーラーも休み。
どうしようか、と仕事をしながら考えていると、ふと職場の真ん前に車工場があるのを思い出した。
個人の工場って、こんなときでも何かしらの作業をしていることが多い。
昼休みに行ってみると、整備士のおじさんが作業をしていた。
事情を説明して、「せめて診断だけでも」とお願いすると、仕事が終わるまでに見ておいてくれるという。
夕方、おじさんが職場まで来てくれ、パッキンが劣化してガソリンがダダ漏れ、交換は必要だが、ボルトをきつく締めたのでGW中なら大丈夫だろうと神のようなお言葉。
その工場で修理することを約束し、車に乗って帰宅。
ところが5/6、GW最終日に出かけようとすると、ガソリン臭?
車体の下を覗くと、わずかに液溜まりが...。
夜にガソリン漏れのまま職場の駐車場まで運転し、翌日の朝8時におじさんにキーを渡し、修理してもらった。
②キーの閉じ込め2回・・・この模様は「2014.4.17」に記載したので、参照してください。
キーレスがあった頃は、キーの閉じ込めなんかするのか、と思っていた。
僕はキーを常に2個持ち歩いているのだが...。
1度目は能登へ釣りに行ったとき。
財布と上着にキーを入れていた。
釣りには必要ないと思い、財布も携帯電話も車の中。
釣りを終え、トランクを開けて、上着を入れて閉めた。
運転席も助手席も開錠していない。
トランクは1度閉めたら、キーがないと開かない。
よって、キーは2個とも車の中...。
釣り人はたくさんいるが、とぼとぼ街中を歩き、薬局で電話を貸してもらった。
JAFに連絡をとり、来てもらおうとしたが、薬局のおばさんが、「近くの車屋さんがなんとかしてくれないかねぇ」とのことで連絡してくれた。
車屋さんがOKとのことで、JAFには再度電話して断った。しかも車屋さんの費用はJAFの半額。
まあ、JAFの方が専用の道具を持っているかもしれないが。
結局、車屋さんの気のいいお兄さんに救ってもらった。
注意すべきは、JAFに断りを入れた時、「その車屋さんが対処できなかった時のために一応作業員を向かわせますか?」と。
しかし、よく聞くと、作業員が到着してしまったら出張費がかかると。気を付けましょう。
この失敗を機に、必ず運転席か助手席を開錠してから後ろを開けると決めたのだが、大丈夫だろうと油断したら2度目が起こった。
近くの工場に開けてもらったが、ロック自体が壊れてしばらく外から施錠できない羽目に。
「カーランド」に中古の「フロントドアロック」を送ってもらって修理したが、何故か1~2ヶ月でまた壊れてしまった。
再度部品を注文するも、なかなかなく、結局ディーラーにタイラップで縛ってもらい、応急処置の状態で車自体を手放すことになった。
③初めての車検
2年後、初めての車検。
ブレーキ系統がかなり壊れており、修理費200000円。
車検と合わせて320000円。
初めて車検でローンを組んだ。
④スロットルボディASSYの不具合。
信号など、車のスピードを緩めると、エンジンがブツッと停まるようになった。
セルを回せばすぐにかかるのだが、ディーラーに診断してもらうと「スロットルボディASSY」が詰まってきていると。
出来る範囲で掃除してもらったが、明らかな改善はない。
仕方がないので、アイドリングの回転数を上げ、エンジンが停まらないように対処した。
アイドリングの回転数なので、走行中は影響ないが、信号待ちなどでは回転が高いため、燃費は悪くなる。あと、エンジン始動時がうるさい。
これは「カーランド」に相談したが、なかなか部品を用意してもらえず。
中古でも良品がなく、オーバーホールしてもそこそこで、実車合わせも必要だと。
本当は近々「カーランド」に車を持って行く予定だった。
⑤2015年12月、ディーラーの定期点検にて。
・エンジンの下がオイル漏れでビシャビシャ。エンジンのオーバーホールも考えた方がいい...と。
・左前輪のハブのベアリングが結構ガタついている。車輪が外れることはないと思うが...と。
⑥セルスターター、ワイパーモーターの故障。
⑤の問題を抱えたまま、薬局の駐車場でエンジン停止。セルも回らない。
民家の前で止まった時はセルは回った。
時間が経ったらまたかかるだろうと、買い物してからかけるとかかった。
「カーランド」に相談すると、「セルスターター」の可能性がある...と。
「セルスターター」が故障してくると、エンジンの熱を持つとかかりにくくなることがある...と。
だから、冷えるとまたかかる。
「セルスターター」は「カーランド」にリビルトがあるので、原因がはっきりしたら交換しようと思っていた。
しばらくそのまま乗っていたが、今度はフロントワイパーの動きが格段に遅くなり、切り替えてもスピードに変化がなくなった。
「ワイパーモーター」もダメになったのか??
ある時、家の駐車場に停めた瞬間にエンジンが停まった。
すぐにかけてもかからない。セルが原因ならエンジン始動中に停まるのはおかしいが...。
翌日にかけてみると、5回目くらいでかかったが、「ゴロゴロゴロ」と故障車のかかり方。
この日は2015年12月27日、ディーラーの営業最終日。
診断は年が明けてからでいいが、「とにかく代車を貸してくれ」とすがりついた。
その時の話し合いで、新車の買い替えを初めて考えた。
本当は後2年半乗りたかった。
2016年6月に車検を通して、さらに2年...そこまで。
しかし、そのことを話すとディーラーの人は頭を抱えた。
車の面倒を見ていく自信がないことが申し訳ないと...。
本当は申し訳ないのはこちらなのだが...。
昔から「ハチロク」という車は教科書通りの車と言われ、見てわからない人はいないとされていた。
エンジンルームにもスペースがあり、手も入りやすい。
エンジンの基本構造を学ぶには最適な車だと。
しかし、時代は変わった。
今の若い整備士たちは、パーツの名前もわからない。
「ディストリビューター」と聞いても何をするパーツかわからない。
上の1人か2人の整備士しか知らないと。
ここだけの話、ある県のあるディーラーは「AE86」立ち入り禁止だという。
例え、自社が作った車でも、永遠に保証対象ではないので仕方がないか...。
「ハチロク」を手放すと決めたのは、数々の保留になっている不具合と⑥の故障がトドメとなったから。
ディーラーには手に負えなくても、「カーランド」的には普段の作業なので、送ってさえもらえば診断して直すと言われたが、おそらく次々と不具合が起きてくるのは明らか。でも、直して乗り続けてもよかった。
それでも手放すことを決心したのは、「人を乗せる勇気がなくなった」から。
自分一人なら、何が起ころうが、どこで停まろうがいいが、職場の人を乗せたり、友人とご飯を食べに行くときに停まったら多大な迷惑をかけることになる。
いろいろな意見ももらった。
ナンバー外してサーキット用にしたら...
実家に置いておいて、乗りたくなったら直して乗れば...とか。
「ハチロク命!!」で今は仕方なく別の車に乗り、必ずもう1回乗る!!という強い信念がある人はいいが、そこまででなければ、手放すのが正解かな、と思った。
車2台持つことができるほどの甲斐性があればいいけどね。
最後に納車時、「カーランド」から注意点として言われていたことをまとめると、
・エンジンオイルは、必ず3000kmで交換すること。「ハチロク」は他の車と比べてエンジンの回転数が倍なので。
・真夏にエアコンを全開にしない。オーバーヒートの原因になる。気温の高い日の渋滞時に、エアコンを長時間つけることもオーバーヒートの原因になる。
・サイドブレーキは弱いので、坂で停車させるときはしっかりかけ、ギアも入れておく。
・節電を心がける。雨の夜、ワイパー、カーステ、ライト、エアコンなどすべてつけていると充電と消費が等しくなり、充電量が増えないので常に節電を心がける。
「ハチロク」の税金は「43000円ほど」。高いよ。
車両保険も入れないよ。
街中で3回写真をお願いされたこともあった。いい思い出だ。
1回目:家電量販店の駐車場、2回目:夜中の釣り場の駐車場、3回目:モスバーガーのお客さん
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先月からこの記事を書くことは決まっており、切なかった。
この記事を書くのに要した時間は、なんと17時間ほど。途中PCの意地悪で何度も書き直し、読み直しがあったが。でもこれまで書いた中で、1番楽しく、1番哀しい記事でした。
ただ、これだけは言っておきます。
もし、それなりの覚悟があって「AE86」に乗りたいと思うのなら、乗るのは「今」です。待っていても劣化するだけ...。そして、京都に住めれば1番です。
最初にも言いましたが、この文章が、これから「AE86」に乗る方の参考に少しでもなれば幸いです。
本当は車を買ったとき、この車は自分で乗り潰すと決めていた。
自分の代で終わりにしよう...と。
他の人に乗られるのは正直嫌だけど、これだけ部品がなくなっている中で、潰してしまうのは勿体ないと思った。
ディーラーで下取りすれば、有効利用はされないだろうけど、「カーランド」へ返せば、車にとって1番いいと思い、2016年2月19日、「カーランド」へ向かう親友を見送った。到着はおそらく23日。
石川県から「ハチロク」と行った遠い場所
:高知県2回、島根県1回、神奈川県1回、福島県1回、群馬県1回、大阪府2回くらい?、京都府2回くらい?、三重県(実家)何回も。
残念ながら写真は撮らなかったので、旅先と「ハチロク」の写真はない。
どれも楽しかったが、長野・群馬県の「碓氷峠」の頂上では写真を撮っておけばよかったかな。
「頭文字D」で有名になった「C-121」も走ってきた。
「池谷先輩」と「佐藤真子」が出会った駐車場、デートした「横川サービスエリア」も行った。
「おぎのや」の釜めしも「碓氷峠」の頂上で食べたなぁ。

本当に本当にお世話になりました、ありがとうございました。さようなら。
ディーラーから運び出すときに数メートルだけ運転した。1か月半以上ぶり。
重たいなぁ...お前のハンドルこんなに重かったかな...
これが最後に感じた言葉だった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・2月25日 追記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
23日に我が友は無事に「カーランド」にたどり着いた。
僕がもう1度乗る可能性も含めて隅々まで点検してくれた。
結果は.........もう限界だった.........と。
上に書いた故障は表面的なもので、実際はエキマニ、マフラーの腐食による排気漏れやエンジンから水、オイルのダダ漏れ、ガスケットの破損、ボディは腐食で直せるギリギリのレベル。エンジンは完全にオーバーホールのレベル。
マフラーは新品をつけたが、おそらく寒冷地の道路に散布される解氷剤の影響で腐食しているのだとか。
雪国とそうでない地域の劣化の仕方は全く違うのだとか。
ずっとはっきりしなかった「スロットルボディASSY」の不具合は、スロットルボディについている「エアバルブ」という部品が故障していると。
自分としては、不具合は多くもそんなに深刻な状況だとは思っていなかった。
「よくエンジンが止まらなかったものだ」と言われるほどの限界点。
正にフルオーバーホールをするか、楽にしてあげるかの分岐路だった。
中途半端でなく、限界まで乗れたこと...こんなにうれしいことはない。
重ね重ね、ありがとう。
ちなみに後10年乗るために直したとしたら...機関系の修理だけなら1000000円、ボディも含めたら2000000円だって!!!
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<おまけ>
自分で初めて買った車(前車)。
2001年7月発売の「インテグラType R」。型式:LA-DC5
金沢納車第1号とのこと。
下の写真は納車時のもので、この車も外観はこれ以上の写真が残っていない。

「インテグラ」という車は、最強の実用性を持ったスポーツカー。
FFなので、雪道でもあまり心配はない。
「ハチロク」同様、ハッチバックなので、積載量はかなりのもの。
サーフボードもファンボードまでなら中に積めるほど。
引っ越しの際、荷物の大半はこの車で運ぶことができた。
発売の半年前から雑誌の隅の写真だけで楽しみ、バカほどディーラーに通って情報を集めていった。
「土屋圭一」さんが運転するプロトタイプのビデオテープもある。
ちょうど10年で距離は126516km。

買ったときは200000km乗るつもりでいた。
年間15000kmのペースで乗っていたが、途中でペースダウンしたようだ。
「ハチロク」に浮気したから手放すことになったが、その代わり、「ハチロク」は130000kmが目標だった。
「ハチロク」は入院を含めても、5年半で100000kmだから、随分と乗ったものだ。
それでも目標は達成できなかったな。
ちなみに得知さんに、みんなが「ハチロク」を手放す期間を訪ねてみた。
早い人は1~3ヶ月で手放すという。思っていたのと違ったと。
他は、大体7~8年、距離にして100000kmだと。
5年目あたりから不具合が増え始め、100000kmあたりから今後どうするかの選択に迫られるという。
僕はその先に進む勇気がなかったんだな...。
2月19日に「ハチロク」との別れと同時に我が家に来た新車。
「インテグラ」以来の新車。
またもマニュアル。「インテグラ」と同じ6速マニュアル。
スポーツカーではないが、スポーティな車。
今度はいきなり停まることはないだろう。
日本全国走るぞぉーー!!!
愛車の「AE86 スプリンタートレノ GT-APEX」(通称パンダトレノ)...昨年12/27に入院し、今年2/19の16時半頃、引き取られていった...。
この車に乗った楽しさは、おそらくこの先どんな車に乗っても超えることはないだろう。
今回は、この車に乗った経験をもとに、この車に乗るとはどういうことか、どんな覚悟が必要かを中心に記載し、自分の中でも思い出として振り返ってみたいと思う。
書き始めから結構な長文になることが予想されているが、今から「AE86」に乗ろうと思っている人は参考程度に読んでほしい。
2010年4月、京都の「AE86専門店 カーランド」に行ってみた。
特に買いに行ったわけではなく、1度「AE86」という車を見てみたかった。
とはいうものの、1度も見たことがないわけではなく、以前に何度か助手席に乗ったことはあった。
赤/黒の「スプリンタートレノ」。
当時(今では連絡がとれないのでわからないが)、千葉県に就職した大学時代の友人が、実家にあった何台かの「AE86」のうちの1台に乗っていた。車に興味のあった僕は年に1度、「東京オートサロン」によく行っていたのだが、その際に彼の家に泊まらせてもらっていた。
せっかくの東京旅行なので、「幕張メッセ」まで走ってもらったり、「レインボーブリッジ」を通って「お台場」まで走ってもらったりと、とても快く運転してくれた。
その時に、「AE86」のコックピットの様子やエンジン音を知った。
話は戻るが、京都の「カーランド」。
「AE86」に乗る人なら知らない人は1人もいないだろうといえる、日本一のAE86専門店。
全国にAE86専門店はそれなりにあり、状態の良い「AE86」を揃えている店も多いが、その中でもあらゆる面において「カーランド」は最も信頼できる店と言えるだろう。
ハチロク専門雑誌(現行を含む)にも必ず登場する。
さて、店に行くとたくさんの「AE86」(以下、ハチロク)が出迎えてくれる。
適当に車を見ていると、社長の「得知雅人」さんが話しかけてくれた。
見た目はちょっと恐いが、実はとても優しく、フレンドリーな方。しかし、強い芯が通った方。
こちらの意見を純粋に受け止めてくれ、決して反対もしないし、何かを勧めてくることもない。
わからないこと、気になることは何でも聞くといい。
現行の「ハチロク」の発売が決まった時、ある雑誌で、レーサーや車評論家の方々が、新しい「ハチロク」を褒めたたえる中、1人「なぜこれをハチロクと呼ぶのか」というところから、いろいろ辛口コメントをした得知さん。
「よくこんなことを言いましたね」と聞くと、得知さん「僕もこんなことを言ったからトヨタから仕事が来なくなると思ったけど、すぐに来てよかった」と。つまり、自分の気持ちにウソはつけない人なんですね。
僕が前の車に乗っていたとき、雑誌に載るような、いろいろな改造専門店に行っていた。
僕が行っていた店は完全に営利目的な店が多く、とにかく改造パーツをどんどん勧めてくる。
そのパーツをつけると、次のパーツが必要になることを黙っておき、次々と勧めてくるといった感じ。
逆にちょっと勉強していって突っ込んでやると、黙ってしまうこともあった。
金を使わない客には興味なし、上から目線、客前で平気でタバコを吸う...などなど、今はわからないが当時はそんな感じだった。
「カーランド」はそんな店ではないとだけ言っておく。
改造したい人にも、ノーマルで末永く乗りたい人にも、その人にあった対応をしてくれる。
興味ある人は今、「カーランド」のHPを見てほしい。
「トレノ」も「レビン」もほぼ完売状態。いつ見てもその状態なので、いつ新しい車がアップされているのかもわからない。
6年前はそんなことはなかった。
1週間でも2週間でも「売約済」にならずに掲載されていた。
得知さんも、今なぜそんなに売れているかはわからないと言う。アニメ「頭文字D」がリメイクされたりしているから??
ちなみに僕が「ハチロク」に興味を持ったのは、「頭文字D」の影響もあるが、直接はレーサーの「土屋圭一」さんの「ハチロク」を見たから。
土屋さんの「ハチロク」は、おそらく「GTV」でグレードも違うし、「パンダトレノ」でもないが...。
末永く乗るために徹底的に強化され、他のプロレーサーが試乗して言うには「もうこれはハチロクではない」と。
数々のDVDで現在のスーパースポーツカーを撃破していく姿がかっこよかった。
ただし、土屋さん曰く、「ハチロクは基本的にものすごく遅い車。プロが速く乗りこなしているからといって自分がそうできると思うのは大きな間違い」的なことも言っていた。
どんどん話が逸れるが、「カーランド」で車を見ていると、さすがにHPの写真で見るのとは違い、圧倒的な古さは感じる。
しかし、その中で1台の車に大きく惹かれた。
店の展示スペースの最も前に置かれていたその車。
外装はレストア済みでかなりきれい。内装も結構きれい。
得知さんに聞くと、「この中では一番きれいかもしれない」と。
これが当時のHPの写真。まさかこんなところで使うことになるとは。





結局この車を買うことになるのだが、元々買うつもりで来たわけではない以上、この場で「買いますっ!!」とは言えなかった。
金沢に帰って、翌日か、翌々日か...「カーランド」に電話して、「ちょっと考えたいから1週間取り置きをしてほしい」とお願いしたが、残念ながらそれはできなかった。
しかし、自分の中で、かなり欲しくなっていたのは確かで、他の人に取られたくなかったので、なんとその電話で「買いますっ!!」と言ってしまった。
休みの日に何か用があって職場に来ており、職場から携帯電話で電話したのだが、日直をしている同僚の女性がその言葉に驚いていた。
ちなみに今HPでは460番ほどまでいっているが、この車は確か284番。
6年で200台ほど売れていることになるのかな?
元々「ハチロク」は「レビン」主流で販売台数も「レビン」の方が多いのだが、「頭文字D」の影響で「トレノ」が爆発的に売れるようになった。
得知さん曰く、あるお客さんが「ハチロクを買いたいんです」と来たので、「このレビンなんかどう??」と言うと、「いや、僕はハチロクを買いに来たんですっ!!」と。
つまり、「ハチロク=トレノ」になっており、ゲームやアニメのフィギュア感覚で買いに来る人が増えたという。
「ハチロク」の登場は1983年5月。販売期間はそこからたったの4~5年。
定価は150~160万といったところか。
僕が購入した「ハチロクトレノ」。
1983年9月生まれの前期型GT-APEX。本当に初期のモデル。
車体だけの価格で189万円。諸経費込みで220万円くらい。
当時は車体価格で140万円台、160万円台、180万円台、200万円オーバーといったところだった。
27年経ったにもかかかわらず、定価より高く販売されていた。
現在、「カーランド」ではもっと高く売られており、僕が購入を考えていた時から、得知さんからは「5年後にはこの値段ではない(もっと高い)」とすでに言われていた。
さて、これを高いと思うか、妥当と思うか(さすがに安いとは思わないだろう)。
「カーランド」の「ハチロク」が高い理由。
それは納車整備の凄さにある。
ざっと100万円以上の納車整備をする。
契約後、隅々まで点検し、交換すべきパーツを新品もしくは中古の良品に交換する。
古い車なので当然約束はされないが、基本的に「しばらく問題なく乗っていける」レベルを目指して整備される。
その辺の中古車店で数十万円で売られている「ハチロク」を自分で100万円かけて直したものとはレベルが違う...と。
自分で部分部分をつぎはぎで直していくのと、バラシて全体として直すのとでは確かに全然違うでしょうね。
さて、僕からのおススメ。
こういう古い車と付き合っていくにあたり、どこをどう整備されたのかを自分が把握できるようにしておくのは大切なこと。
「カーランド」はお願いすると、整備ヶ所のメモ(メモとはいえないほど膨大だが)をくれる。
紹介したのは一部(全部でA4用紙8枚)だが、各パーツに関して、「良品」、「調整」、「交換」、「修理」、「清掃」、「給油」、「塗装」、「オーバーホール」の記載がある。
また、当然車の説明書なんてないので、僕は雑誌を1つ買った。
この雑誌は「エントリーマニュアル」として、外装から内装まで、各装備に関してグレード別に写真付きで詳しく載っている。
また、購入前に「ハチロク」とはどんな車かを知ることは大切で、いろんな雑誌があるので参考にするといい。雑誌を買ったのに車を買わなかったら、無駄にはなるが...。
さて、前置きが長くなったが、ここからは僕のハチロクライフの話。
乗った期間は5年半。内、計2か月間くらいはトヨタディーラーに入院している。
総走行距離は99199km。あと、801km走りたかったなぁ。
手放した理由はまた後で語るとして...
2か月の納車整備を終え(現在は2か月では来ないと思う)、2010年6月末に納車。
細かい装備を後々知って思ったことだが、この「ハチロク」は装備面でもまさに自分がこうであってほしかったといえる車だった。
外装、内装、エンジンルームの順に紹介して、同時に経験したトラブルも記載しようと思う。
まずは外装面。
①タイヤ、ホイール
ラジアルタイヤのサイズは185/60R14。
ノーマルは13インチだが、一応インチアップの14インチ。
ホイールは「頭文字D」で有名になった? 「RSワタナベ」。
スタッドレスタイヤ用のホイールは何でもよかったが、ちょうど「カーランド」で「スタッドレスタイヤ&ホイール」として純正のノーマルホイールが売られていたので安く購入した。何でも東京の人が買ってみたが、必要なくなったので、「カーランド」へ売ったらしい。
タイヤのサイズは185/70R13。
13インチのタイヤは買い替えも、とにかく安い。
注意すべきは純正と社外のホイールはナットも違う。純正には純正のナットが必要。
「ハチロク」はFRなので雪道に弱いと思うでしょう??
ところがスタッドレスを履くと意外に強い。アイスバーンでも結構滑らずに走る。
映画「頭文字D Third stage」のような走りができるかはわからないが...。
ただし、ノーマルタイヤではミゾレでも三輪車に負けるほど走らなかった...。
②PIAAのフォグランプ。
③サイドミラー。
サイドミラーはⅠ型(前期)、Ⅱ型(前期)、Ⅲ型(後期)と3タイプに分かれ、前期Ⅰ型にⅠ型のミラーがついていることは最近少ないという。
この車は最初からⅠ型(前期)のミラーがついていた。
ミラーの角度は直接ミラーを押せば変わる。洗車の時に押すとちょっとずれる。
④給油口。
給油量は50㍑。
⑤マフラー。
「カーランド」の「CARLAND TYPE-D」というマフラー。
イメージはおそらく「頭文字D」のマフラー。
もう一つ、「Silent」タイプもあるが、僕は通常タイプを選択。
改造車の音がして、うるさすぎず静かすぎずがよかった。
「カーランド」のマフラーなので、実際に店で装備車の音を聞いて購入を考えられる。
マフラーの購入って、音がわからないところが賭けになるが、このマフラーを選択するならその辺の心配はない。個人的に音はかなりよかった。
⑥ロゴ。
今は当時のステッカーは残っていないので、忠実に再現して作っている店があるみたい。
自分の車のステッカーは当時のものなのかな?
リア(右)のロゴ。
最初のトラブルは、リバースギアに入れた時に、リアのバックランプがつかなくなった。
これは納車して数日後。
ディーラーに持って行くと、球切れではなく、コネクタの問題。
コネクタを差し込み直したが、そのままでは振動でまた外れる可能性があるため、潰してもらった。
リア(左)のロゴ。
側面のロゴ。
冬、気温が激下がりの日には、鍵穴が凍結するので解氷剤が必要。
また、やっかいなのがドアが凍り付くと、閉めても板が跳ね返るように「バーン!」と戻ってくる。
ドアに湯をかけて対処。
次に内装面。
⑦キーシリンダー。
「ハチロク」を降りる時の最初の関門。
実はキーを抜くときに、横のボタンを押さないとキーが抜けない。
最初は僕も戸惑ったが、この時代のトヨタ車はこうだったらしい。
⑧メーターパネル。
実は「前期GT-APEX」の標準装備はデジタルメーターだった。
「頭文字D」の「ハチロク」も「GT-APEX」だが、アナログメーターになっているのは本当はおかしい。
スポーツカーのメーターはやはりアナログメーターが人気あり、「カーランド」では大方のメーターがアナログに換装されている。
例え、デジタル装備車でも「変更可」となっていることが多い。
ちなみに後々変更すると、200000円ほどかかるらしい。配線が大変とのこと。
「カーランド」の「ハチロク」は「頭文字D仕様」として売られている車が多く、僕の車もそうなので、最初からアナログメーターだった。
「ハチロク」は100kmを超えると、通称「キンコン」と呼ばれる警報が鳴る。100kmを超えると鳴り続ける。これをカットするかどうかの選択が迫られる。
後々、変更しようとすると、大変でお金もかかるので、納車整備時にはっきりさせた方がよい。
僕はいらないのでカット。以前「ハチロク」に乗せてくれた友人はカットしていなかったので、レインボーブリッジあたりで聞かせてもらった。
総走行距離が99199kmだと先に記載したが、実は納車時の距離は48875kmだった。
自分で148074kmまで乗ったので、その差が自走距離というわけ。
ちなみに「カーランド」のHPの写真で、アナログメーターに換装されている車には走行距離が記載されていない。
では元々何km走っていた車だったのか? 僕の車は204500km走っていた車らしい。
よって、僕の車は約300000km走った車ということ。ディーラーの人曰く、「それにしては元気なエンジン」だと。
TRIPメーターもあるが、途中で動かなくなった。
⑨ペダル類。
⑩ステアリング。
購入前の写真のように、最初は大径の純正がついていた。
ちょっと大きいので、momo社製の「RACE」という「ステアリング」と専用の「ステアリングボス」をネットで購入した。
この車、実は前期では希少とされている「パワーステアリング」。
「ハチロク」にパワステは邪道みたいなことを言う人もいる。
そんなことは関係ない。僕はパワステの方がいい。
ただし、今のパワステに比べればずっと重い。乗っていれば重いとは感じなくなるが。
⑪シート。
これも購入前はすべて純正だったが、運転席側だけ「レカロシート」に変更した。
前の車が「レカロシート」だったので違和感はなかった。
TRDのスポーツシートやBRIDEのシートも考えたが、部品がなかったり、シートポジションが下がるなどの理由で「レカロシート」にした。「レカロシート」は目線が純正シートと変わらない。
当時はハチロク対応の「純正シートレール」も新品で販売されており、オートバックスで購入した。
「レカロシート」は「SR-3 ルマンカラー」という製品をヤフオクで購入した。
ヤフオクは写真判断なので状態は賭けになるが、かなりきれいでよかった。
ただ、何故か全体が油でギトギトだった。理由は出品者には聞いていないが。
ディーラーへ持って行って、「付け替える前に丸洗いしてくれ」というと、普通はしないことのようで驚かれたが、何とか丸洗いしてもらえた。
⑫助手席。
⑬リアシート。
⑭ETC。
運転席側の側面に装着。
機種は三菱重工の「MOBE-8EX」。
しゃべるETCはいらない。ブザーで知らせる最低限の機能のやつ。
⑮カーナビ。
前車からの移植。
「ハチロク」発売時はカーナビなんてなかったので、オーディオの取り付け位置はかなり低い。
しかし、前車に取り付けていたカーナビは幸運にも「インダッシュ」タイプだったので、結構上の位置で表示することができた。
機種はカロッツェリアの「CYBER NAVI AVIC-ZH990MD」。スピーカーもカロッツェリアの「TS-J1010A」。
このカーナビの貴重なところは、CD、DVDの他、MDが再生可能なこと。HDDもあるのでかなりの曲を録音できる。
当時はCDチェンジャーが人気あったが、1枚ずつ再生できればよかった。
ただし、MDが廃れ、PCで変換できる機器もソニーの1機種のみで破格の値段になっている。
レンタルもあるがどうするかな?
自宅にMD対応のコンポもあるが、最近壊れてしまった。再生はできるが、Ejectできない。
残念なのは、せっかく登録した数々の釣りポイントのデータが移植できないこと。高知の「アカメ」ポイントとかね。まあ、大体覚えているんで問題ないけど...。
⑯エアコンと灰皿。
エアコンに関して、真夏の効きはさすがに悪い...が、真夏にエアコンを全開にしてはいけない。オーバーヒートするのだ。
真冬のヒーターは全く問題なし。
冷媒はディーラーでは手に入らないが、「カーランド」は持っている。
当時では珍しいかはわからないが、ECOモードもついている。
僕はタバコを吸わないので使わない灰皿。
「頭文字D」で「藤原文太」がイカれた手放しドリフトをする際に引き出している灰皿。
⑰エアコンの吹き出し口。
「頭文字D」で主人公の「藤原拓海」が吹き出し口に設置されたカップホルダーにカップを置いて...なんてシーンがあるけど、実はこの吹き出し口に設置できるカップホルダーはない...と思う。
結構探して買って試して失敗して...「カーランド」にも相談したが、これというものもなく...。
結局、マクドナルドのカップがドシャッと下に落ちた時にあきらめた。幸い蓋は外れなかった。
吹き出し口にセロテープが残っているが、実はいろいろなカップホルダーを抜き差しするうちに傷がつくので、テープを貼って防いでいた。後で剥がそうとして、ある程度は剥がせたが、なかなか剥がせず残してしまったテープ。
最終的な対策として、助手席に底に重りが入ったゴミ箱を置いて、それをカップホルダーとした。
助手席の足元に置こうとしても、傾斜になっており、うまく置けない。
⑱ライト類。
ステアリングの左下に設置されていた。丸いボタンでフォグランプ点灯。
押しっぱなしにしておいても、2枚目の写真にあるダイヤルを回さないとつかないので押しっぱなしにしておいた。
右のPボタンは「パーキングライトスイッチ」といって、キーを抜いてライトオフにしていても前後のウインカーが点灯状態になって車の位置がわかるというもの。照明のない駐車場で使用するが、僕は使ったことも試したこともない。つけっぱなしにするとバッテリーが上がるので注意。
ダイヤルは1段階目でフォグランプ、2段階目でヘッドライト、3段階目はダイヤルを押しながら回すと、リトラクタブルのヘッドライトが出ながらもライトが消えるというもの。
ダイヤル周りのリングは回すことで、メーター照度の明るさを変えることができる...といういらない機能。
ヘッドライトを明るくしたいなら、10000円くらいで「マルチリフレクター」という製品が売っている。
バッテリー上がりといえば、僕は2度ほどバッテリー上がりをしている。
トンネル走行時に車幅灯のみで走行する人は多い。
僕も最初、フォグランプのみで走行していたが、これを切り忘れるのだっ!!!
今の車のように、点灯したままドアを開けると警報が鳴ったり、エンジンを切ったら自動で消灯するといった機能はない。
よって、これを経験してから、トンネルではヘッドライトをつけるようにした。ただし、「レビン」の人はこうはいかないよね。
そこで、この車に「ブースターケーブル」の積載は必須である。
普通、世の中の人は「ブースターケーブル」を持っていないもの。
でも、自分が持っていれば周りの車に協力してもらえばいい。
実際僕も持っていて助かった。
能登の方へ釣りに行き、終えて帰ろうとしたら、エンジンがウンともスンとも言わなかった。
ルームランプはつくのだが、エンジンをかけようとすると、すべて消えてしまう。
バッテリーは最近変えたばかりなので、バッテリーが原因とは考えられない。
運よく釣り人が1人いたので(後にこの人がサクラマス釣りのエキスパートだと判明するのだが)、協力してもらい、「ブースターケーブル」にて無事エンジンがかかった。
実はこの話には続きがあるのだが、後で記載する。
また、トラブル時に雨が降っている可能性もあるので、タオルを1枚持っておくといい。濡れたままの作業は危険。
できれば牽引ロープもあるといい。
これは「ハチロク」云々は関係ないが、砂浜ではまって抜け出せなくなったことがある。
こんなときも、また故障時も牽引ロープがあると便利。
⑲フロントワイパー。
ダイヤル1段階目で間欠ワイパー(周りのリングで間隔を調整できる)、2段階目で連続ワイパー、3段階目で高速ワイパー。
ダイヤルを押すと、フロントガラスのウインドウォッシャー。
⑳リアワイパーとデフロスター、小銭入れ。
左側のボタンが「リアワイパー」。
押し込むとウインドウォッシャー? そう思って使ったが、液が出なかったからわからない。
右側のボタンが「デフロスター」。熱線による曇りとりだが、うまく作動していなかったのか、効いたことはない。
下のスペースは「小銭入れ」。ドライブスルーでお釣りなんかを入れるのに結構使った。
㉑シフトノブ。
前車が6速のクロスミッションだったので、27年前の5速のノーマルミッションに不安を感じたが、カチッ、カチッと入る心地良いシフトフィーリングと操作しやすいシフトポジションに安心した。
「シフトノブ」は純正ではない。TRDがかっこいいので変えようかとも思ったが。
「シフトカラー」というパーツを「カーランド」のアルミ製に変えている。今は品切れ中みたいだが。
乗って9か月後、すでに10000km乗っていたが、急にシフトが入らなくなった。
1速から2速に入らず、3速に入れたり4速まで入れたり。
ディーラーに持って行っても、おそらくミッション自体が原因と予想はできてもバラす技術はないので、結局「カーランド」へ持って行くことに。
壊れていても高速道路は基本シフトチェンジをしないので、あまり問題なかった。
朝10時過ぎに「カーランド」へ持って行き、夕方までに何とかしてくれるというので、その間、「清水寺」へ行ったりして京都見物。
ミッションをバラすと金属片が出てきたというので、おそらくミッションが欠けているのではないかと。
オーバーホール済みのノーマルミッションを載せるか、TRDの3速クロスミッションを載せるか。
3速クロスを載せると少し高いのだが、載せようとすると、なんとつい最近生産中止になったことが判明。
5速クロスはあるが、それはいらない。
中古の3速クロスならあると言われたが、さすがに中古を載せる気にはならない。
よってオーバーホール済みのノーマルミッションを載せることになったが、保証1年付きで価格は200000円。
もうちょっと安くならないかと交渉すると、「10000km乗っとるしなぁ...」と言われながらも、工賃の25000円を免除してくれた。
㉒グローブボックス。
㉓小物入れ。
サイドブレーキの後ろに「小物入れ」がある。
㉔フロントドアのサイドポケット。
㉕リアの積載。
ハッチバックを開けると、荷室のカバーがついているが、普段はそれを外して使っていた。
リアシートはそのままでも、結構な積載スペースがある。
リアシートを倒すとさらに広くなる。14インチのタイヤ4本は余裕で載る。
常にこの状態で釣りに行っていた。
釣竿は8フィートまでなら、そのまま積める。9フィートでもティップを曲げれば載せられるが。
ただし、ずっとリアシートを倒したままだと、湿気でシートにカビが生えるので注意。
㉖テンパータイヤ。
カバーをめくると、予備タイヤが収納されている。
ジャッキは左側面にスペースがあってその中に固定できる。
次にエンジンルーム。
㉗タワーバー。
剛性が心配だったので、CUSCOの「タワーバー」のみ取り付けた。
㉘エアクリーナー。
エンジンルーム向かって左端が「エアクリーナー」のBOX。
「エアクリーナー」のフィルターは純正タイプ。
Amazonで純正タイプが安く購入でき、付け替えも簡単。
適当な距離を走った後、交換していた。
㉙ラジエーター。
そろそろ交換時期と言われており、交換も考えていた。
「カーランド」の2層タイプを買うつもりだったが...。
㉚オルタネータ―。
ラジエーターの後ろ、下の方に「オルタネーター」がある。
いわゆる発電機である。
ある時、スーパーで買い物後、エンジンをかけたらかからなかった。
えっ? バッテリーか?
ディーラーに電話して来てもらい(その時「ブースターケーブル」は持っていなかった)、「ブースターケーブル」でエンジンがかかったが、そのままディーラーで点検。
すると、「オルタネーター」がグチャグチャに壊れており、充電されないまま走っていたため、エンジンがかからなくなったと。
ディーラーに手配してもらい、メーカー不明、「リビルト・オルタネーター」が42000円くらいだったか?
後で調べたら、「カーランド」の「リビルト・オルタネーター」が25000円でショック!!
㉛プラグコードとディストリビューター、バッテリー端子。
赤い配線が「プラグコード」。コードが刺さっている丸い機器が「ディストリビューター」。
「ブースターケーブル」の話で、釣り人に助けられた話を書いた。
実はあの後、家に帰り、エンジンを切って再始動させようとしたところ、エンジンがかからなかった。
翌日、「カーランド」に電話をし相談すると、「バッテリー端子」のボルトが緩んでいる可能性があると。
早速、締めてエンジンをかけてみると...なんとかかった。
その後しばらくは乗り続けたのだが...史上最も厄介なことが起こった。
夜10時半頃、走行中にいきなりエンジンが停止した。
路肩もない交通量も比較的多い道路。
惰性で走り、路上ながら街灯の下まで移動。
しかし、停車場所は民家の駐車場のど真ん前。
しかも、最悪なことに携帯電話を家に忘れてきた。
幸い、家までは1~1.5km。
とりに帰れる距離だが、民家の方に連絡しなければ...。
インターホンを2度押すも返答なし。
このまま時間が経っても事故を誘発するので、走ってキーをとりに帰った。
戻ってくると、車の前に人が2人。
民家のご主人と奥さん。
事情を説明し、謝罪。
すると、ご主人が警察に電話してしまったと...う~ん、ちょっとめんどくさい...。
どうやら、ご主人は寝ていて、奥さんはインターホンに気付いたが、時間が時間なだけに怖くて出なかったという...。
そして、何故かエンジンがかかる気がした僕はセルを回すとかかった!!
しかし、警察が来るので立ち去れない。
とりあえず、近くの安全な場所に車を移動。
ちなみに後々「カーランド」から言われたのだが、セルが回ったのならギアを1速に入れて、セルを何度か回せば車は進むと。自動車学校の教本に書いてあるような、停止した車を踏切から脱出させる方法。そんなん知らんもん...。
ご夫婦には家の中に戻ってもらって警察を待つ。
警察が来て事情を説明。しかし、乗って帰ってはダメだと言う。
原因もわからないのに交差点で止まりでもしたら、かなわない...と。
JAFなどに連絡しろ、と。
「お金かかりますよねぇ」と言ったら、「お金と自分の命とどっちが大事か」と。まあ、最もな言い分だ。
「ハチロク」乗るなら、必ずJAFに入るべきだが、僕は入っていなかった。
JAFに連絡後、警察は帰り、JAFに車は見てもらうも異常原因はわからず。
JAFが来た時点でお金は発生してしまい、自走して帰ったが、その場でJAFには加入した。
その後、「カーランド」にも相談したが、エンジンがかからない状態でしか診断は誰にもできない、と。
しかし、セルが回っているなら、点火系か燃料ポンプなどかな...?と。
翌日から、ディーラーに預けて診断してもらうも、現象が出るまで10日ほどかかった。
おそらく、「プラグコード」と「ディストリビューター」、「バッテリー端子」の腐食が原因だと。
ちなみに「ディストリビューター」というのは、「イグニッションコイルが発生した高圧電流を、各気筒に振り分けるもの」。
全部直すと120000~130000円かかるという。
修理をちょっと待ってもらい、「カーランド」に相談。
すると、ディーラーの提示した(ディーラーも他会社に診断を依頼しているのだが)部品価格の内訳に「カーランド」が疑問を持った。
「プラグコード」は純正もまだあるのに、わざわざ他メーカーの高いやつを提示してきている。
また、TRDの「プラグコード」は純正よりも安く、ネットでもまだ買える。
「ディストリビューター」も60000円くらいだったかで、「カーランド」ならリビルトが28000円。
「バッテリー端子」も「カーランド」なら3000円くらいだが、提示されたのは10000円。
結局、自分で揃えたら70000円ほどに納まった。
しかし、これはディーラーが悪いわけではない。
ディーラーにとっては「ハチロク」の部品の入手先もわからず、とにかく探すしかないのだ。
なので、ツテがあるならこちらで部品を探す方がよっぽど親切。
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ここからは、残りのトラブル事例を挙げていく。
①史上最悪に危険だった故障がもう1つある。
昨年の5/2、今からGWだという日。
夜9時頃、職場の周りを走っていたら、急にエンジンにパワーがなくなって停まった。
エンジンをかけると、弱くかかるが、少し走るとまた停まる。
やばい、と思って無理に走らせ、職場の自分の駐車場に押し込んだ。
降りて見ると、駐車場の前の道から駐車場の中まで液体でビショビショ。
オイルじゃない、この臭い、ガソリンだっ!!
ボンネットを開けると、少し湯気?煙?が出ていた。
GWだが翌日も仕事。
とりあえず、歩いて帰り、翌日は徒歩で出勤。
ディーラーも休み。
どうしようか、と仕事をしながら考えていると、ふと職場の真ん前に車工場があるのを思い出した。
個人の工場って、こんなときでも何かしらの作業をしていることが多い。
昼休みに行ってみると、整備士のおじさんが作業をしていた。
事情を説明して、「せめて診断だけでも」とお願いすると、仕事が終わるまでに見ておいてくれるという。
夕方、おじさんが職場まで来てくれ、パッキンが劣化してガソリンがダダ漏れ、交換は必要だが、ボルトをきつく締めたのでGW中なら大丈夫だろうと神のようなお言葉。
その工場で修理することを約束し、車に乗って帰宅。
ところが5/6、GW最終日に出かけようとすると、ガソリン臭?
車体の下を覗くと、わずかに液溜まりが...。
夜にガソリン漏れのまま職場の駐車場まで運転し、翌日の朝8時におじさんにキーを渡し、修理してもらった。
②キーの閉じ込め2回・・・この模様は「2014.4.17」に記載したので、参照してください。
キーレスがあった頃は、キーの閉じ込めなんかするのか、と思っていた。
僕はキーを常に2個持ち歩いているのだが...。
1度目は能登へ釣りに行ったとき。
財布と上着にキーを入れていた。
釣りには必要ないと思い、財布も携帯電話も車の中。
釣りを終え、トランクを開けて、上着を入れて閉めた。
運転席も助手席も開錠していない。
トランクは1度閉めたら、キーがないと開かない。
よって、キーは2個とも車の中...。
釣り人はたくさんいるが、とぼとぼ街中を歩き、薬局で電話を貸してもらった。
JAFに連絡をとり、来てもらおうとしたが、薬局のおばさんが、「近くの車屋さんがなんとかしてくれないかねぇ」とのことで連絡してくれた。
車屋さんがOKとのことで、JAFには再度電話して断った。しかも車屋さんの費用はJAFの半額。
まあ、JAFの方が専用の道具を持っているかもしれないが。
結局、車屋さんの気のいいお兄さんに救ってもらった。
注意すべきは、JAFに断りを入れた時、「その車屋さんが対処できなかった時のために一応作業員を向かわせますか?」と。
しかし、よく聞くと、作業員が到着してしまったら出張費がかかると。気を付けましょう。
この失敗を機に、必ず運転席か助手席を開錠してから後ろを開けると決めたのだが、大丈夫だろうと油断したら2度目が起こった。
近くの工場に開けてもらったが、ロック自体が壊れてしばらく外から施錠できない羽目に。
「カーランド」に中古の「フロントドアロック」を送ってもらって修理したが、何故か1~2ヶ月でまた壊れてしまった。
再度部品を注文するも、なかなかなく、結局ディーラーにタイラップで縛ってもらい、応急処置の状態で車自体を手放すことになった。
③初めての車検
2年後、初めての車検。
ブレーキ系統がかなり壊れており、修理費200000円。
車検と合わせて320000円。
初めて車検でローンを組んだ。
④スロットルボディASSYの不具合。
信号など、車のスピードを緩めると、エンジンがブツッと停まるようになった。
セルを回せばすぐにかかるのだが、ディーラーに診断してもらうと「スロットルボディASSY」が詰まってきていると。
出来る範囲で掃除してもらったが、明らかな改善はない。
仕方がないので、アイドリングの回転数を上げ、エンジンが停まらないように対処した。
アイドリングの回転数なので、走行中は影響ないが、信号待ちなどでは回転が高いため、燃費は悪くなる。あと、エンジン始動時がうるさい。
これは「カーランド」に相談したが、なかなか部品を用意してもらえず。
中古でも良品がなく、オーバーホールしてもそこそこで、実車合わせも必要だと。
本当は近々「カーランド」に車を持って行く予定だった。
⑤2015年12月、ディーラーの定期点検にて。
・エンジンの下がオイル漏れでビシャビシャ。エンジンのオーバーホールも考えた方がいい...と。
・左前輪のハブのベアリングが結構ガタついている。車輪が外れることはないと思うが...と。
⑥セルスターター、ワイパーモーターの故障。
⑤の問題を抱えたまま、薬局の駐車場でエンジン停止。セルも回らない。
民家の前で止まった時はセルは回った。
時間が経ったらまたかかるだろうと、買い物してからかけるとかかった。
「カーランド」に相談すると、「セルスターター」の可能性がある...と。
「セルスターター」が故障してくると、エンジンの熱を持つとかかりにくくなることがある...と。
だから、冷えるとまたかかる。
「セルスターター」は「カーランド」にリビルトがあるので、原因がはっきりしたら交換しようと思っていた。
しばらくそのまま乗っていたが、今度はフロントワイパーの動きが格段に遅くなり、切り替えてもスピードに変化がなくなった。
「ワイパーモーター」もダメになったのか??
ある時、家の駐車場に停めた瞬間にエンジンが停まった。
すぐにかけてもかからない。セルが原因ならエンジン始動中に停まるのはおかしいが...。
翌日にかけてみると、5回目くらいでかかったが、「ゴロゴロゴロ」と故障車のかかり方。
この日は2015年12月27日、ディーラーの営業最終日。
診断は年が明けてからでいいが、「とにかく代車を貸してくれ」とすがりついた。
その時の話し合いで、新車の買い替えを初めて考えた。
本当は後2年半乗りたかった。
2016年6月に車検を通して、さらに2年...そこまで。
しかし、そのことを話すとディーラーの人は頭を抱えた。
車の面倒を見ていく自信がないことが申し訳ないと...。
本当は申し訳ないのはこちらなのだが...。
昔から「ハチロク」という車は教科書通りの車と言われ、見てわからない人はいないとされていた。
エンジンルームにもスペースがあり、手も入りやすい。
エンジンの基本構造を学ぶには最適な車だと。
しかし、時代は変わった。
今の若い整備士たちは、パーツの名前もわからない。
「ディストリビューター」と聞いても何をするパーツかわからない。
上の1人か2人の整備士しか知らないと。
ここだけの話、ある県のあるディーラーは「AE86」立ち入り禁止だという。
例え、自社が作った車でも、永遠に保証対象ではないので仕方がないか...。
「ハチロク」を手放すと決めたのは、数々の保留になっている不具合と⑥の故障がトドメとなったから。
ディーラーには手に負えなくても、「カーランド」的には普段の作業なので、送ってさえもらえば診断して直すと言われたが、おそらく次々と不具合が起きてくるのは明らか。でも、直して乗り続けてもよかった。
それでも手放すことを決心したのは、「人を乗せる勇気がなくなった」から。
自分一人なら、何が起ころうが、どこで停まろうがいいが、職場の人を乗せたり、友人とご飯を食べに行くときに停まったら多大な迷惑をかけることになる。
いろいろな意見ももらった。
ナンバー外してサーキット用にしたら...
実家に置いておいて、乗りたくなったら直して乗れば...とか。
「ハチロク命!!」で今は仕方なく別の車に乗り、必ずもう1回乗る!!という強い信念がある人はいいが、そこまででなければ、手放すのが正解かな、と思った。
車2台持つことができるほどの甲斐性があればいいけどね。
最後に納車時、「カーランド」から注意点として言われていたことをまとめると、
・エンジンオイルは、必ず3000kmで交換すること。「ハチロク」は他の車と比べてエンジンの回転数が倍なので。
・真夏にエアコンを全開にしない。オーバーヒートの原因になる。気温の高い日の渋滞時に、エアコンを長時間つけることもオーバーヒートの原因になる。
・サイドブレーキは弱いので、坂で停車させるときはしっかりかけ、ギアも入れておく。
・節電を心がける。雨の夜、ワイパー、カーステ、ライト、エアコンなどすべてつけていると充電と消費が等しくなり、充電量が増えないので常に節電を心がける。
「ハチロク」の税金は「43000円ほど」。高いよ。
車両保険も入れないよ。
街中で3回写真をお願いされたこともあった。いい思い出だ。
1回目:家電量販店の駐車場、2回目:夜中の釣り場の駐車場、3回目:モスバーガーのお客さん
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先月からこの記事を書くことは決まっており、切なかった。
この記事を書くのに要した時間は、なんと17時間ほど。途中PCの意地悪で何度も書き直し、読み直しがあったが。でもこれまで書いた中で、1番楽しく、1番哀しい記事でした。
ただ、これだけは言っておきます。
もし、それなりの覚悟があって「AE86」に乗りたいと思うのなら、乗るのは「今」です。待っていても劣化するだけ...。そして、京都に住めれば1番です。
最初にも言いましたが、この文章が、これから「AE86」に乗る方の参考に少しでもなれば幸いです。
本当は車を買ったとき、この車は自分で乗り潰すと決めていた。
自分の代で終わりにしよう...と。
他の人に乗られるのは正直嫌だけど、これだけ部品がなくなっている中で、潰してしまうのは勿体ないと思った。
ディーラーで下取りすれば、有効利用はされないだろうけど、「カーランド」へ返せば、車にとって1番いいと思い、2016年2月19日、「カーランド」へ向かう親友を見送った。到着はおそらく23日。
石川県から「ハチロク」と行った遠い場所
:高知県2回、島根県1回、神奈川県1回、福島県1回、群馬県1回、大阪府2回くらい?、京都府2回くらい?、三重県(実家)何回も。
残念ながら写真は撮らなかったので、旅先と「ハチロク」の写真はない。
どれも楽しかったが、長野・群馬県の「碓氷峠」の頂上では写真を撮っておけばよかったかな。
「頭文字D」で有名になった「C-121」も走ってきた。
「池谷先輩」と「佐藤真子」が出会った駐車場、デートした「横川サービスエリア」も行った。
「おぎのや」の釜めしも「碓氷峠」の頂上で食べたなぁ。
本当に本当にお世話になりました、ありがとうございました。さようなら。
ディーラーから運び出すときに数メートルだけ運転した。1か月半以上ぶり。
重たいなぁ...お前のハンドルこんなに重かったかな...
これが最後に感じた言葉だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・2月25日 追記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
23日に我が友は無事に「カーランド」にたどり着いた。
僕がもう1度乗る可能性も含めて隅々まで点検してくれた。
結果は.........もう限界だった.........と。
上に書いた故障は表面的なもので、実際はエキマニ、マフラーの腐食による排気漏れやエンジンから水、オイルのダダ漏れ、ガスケットの破損、ボディは腐食で直せるギリギリのレベル。エンジンは完全にオーバーホールのレベル。
マフラーは新品をつけたが、おそらく寒冷地の道路に散布される解氷剤の影響で腐食しているのだとか。
雪国とそうでない地域の劣化の仕方は全く違うのだとか。
ずっとはっきりしなかった「スロットルボディASSY」の不具合は、スロットルボディについている「エアバルブ」という部品が故障していると。
自分としては、不具合は多くもそんなに深刻な状況だとは思っていなかった。
「よくエンジンが止まらなかったものだ」と言われるほどの限界点。
正にフルオーバーホールをするか、楽にしてあげるかの分岐路だった。
中途半端でなく、限界まで乗れたこと...こんなにうれしいことはない。
重ね重ね、ありがとう。
ちなみに後10年乗るために直したとしたら...機関系の修理だけなら1000000円、ボディも含めたら2000000円だって!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<おまけ>
自分で初めて買った車(前車)。
2001年7月発売の「インテグラType R」。型式:LA-DC5
金沢納車第1号とのこと。
下の写真は納車時のもので、この車も外観はこれ以上の写真が残っていない。
「インテグラ」という車は、最強の実用性を持ったスポーツカー。
FFなので、雪道でもあまり心配はない。
「ハチロク」同様、ハッチバックなので、積載量はかなりのもの。
サーフボードもファンボードまでなら中に積めるほど。
引っ越しの際、荷物の大半はこの車で運ぶことができた。
発売の半年前から雑誌の隅の写真だけで楽しみ、バカほどディーラーに通って情報を集めていった。
「土屋圭一」さんが運転するプロトタイプのビデオテープもある。
ちょうど10年で距離は126516km。

買ったときは200000km乗るつもりでいた。
年間15000kmのペースで乗っていたが、途中でペースダウンしたようだ。
「ハチロク」に浮気したから手放すことになったが、その代わり、「ハチロク」は130000kmが目標だった。
「ハチロク」は入院を含めても、5年半で100000kmだから、随分と乗ったものだ。
それでも目標は達成できなかったな。
ちなみに得知さんに、みんなが「ハチロク」を手放す期間を訪ねてみた。
早い人は1~3ヶ月で手放すという。思っていたのと違ったと。
他は、大体7~8年、距離にして100000kmだと。
5年目あたりから不具合が増え始め、100000kmあたりから今後どうするかの選択に迫られるという。
僕はその先に進む勇気がなかったんだな...。
2月19日に「ハチロク」との別れと同時に我が家に来た新車。
「インテグラ」以来の新車。
またもマニュアル。「インテグラ」と同じ6速マニュアル。
スポーツカーではないが、スポーティな車。
今度はいきなり停まることはないだろう。
日本全国走るぞぉーー!!!
Posted by TAKACCHI at 01:55
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