2020年10月24日
日本最北端の地へ-幻魚イトウへの挑戦!!(後編)-
--後編は釣り3日目~旅最終日まで--
10月17日
本日も釣りは午前10時からなので午前中は時間がある。
今日は昨日の「宗谷岬」と双璧を成すもう1つの岬「ノシャップ岬」を目指す
といっても「宗谷岬」ほど遠くはないのですぐに到着。
ここは夕日が美しいことで有名だが、その時間に訪問するのは難しい。
快晴の「ノシャップ岬」。
雲1つかからない「利尻富士」が最高!!!
稚内へ来たら「利尻富士」は是非見たいと思っていたが、どれがそうなのかわかるのか心配だった
しかし、そんな心配は皆無!! 誰でもどこにいても一目で目につく!!
実際は釣り初日(15日)の朝、釣り場に向かう車中からきれいに見えて感動していたが、改めて澄んだ空気の中、ガラスを通さずに見ると最高だった!!!
「ノシャップ岬」のそばにある食堂「みなとや」。
ここも出川さんが充電バイクの旅で来られている。
事前情報では午前8時に開店とあったが、店のドアを開けて尋ねると8時半からとのこと。
時間潰しに、「ノシャップ岬」に隣接する漁港の釣り人を見ると、サケを掛けていた!!
ガイドからこの漁港にサケがいることは聞いていたが、釣り上げるシーンを見れるとは...
8時半になって「みなとや」に入り、おすすめの「ノシャップ岬丼」を注文。
めっちゃ豪華!!!、めっちゃ美味しい!!!!
釣りを始めて以来、肉より魚派となった僕には最高の贅沢!!!
会計の際、「出川さんが来られてからお客さん増えましたか?」と聞くと、笑顔でサインを紹介してくれた ※今気付いたけど、「郎」は「朗」だねぇ...教えるべきか...
その後、すぐそばにある「ノシャップ寒流水族館(愛称:わっかりうむ)」へ。
今回訪れた観光地はすべて釣りの時間的に行くのは難しいかと思っていた。
観光にもう1日追加することも考えたが、旅行パック的にGoToから外れてしまうことになる。
次いつ来れるかわからないのでGoToに拘る必要はないが、なんとか空き時間に来れないものかと思っていたら、釣り開始が午前10時になったことで観光が実現した
この水族館も午前9時に開店なので行くことができたが、さすがにゆっくり観る時間はなく、窓口で”すみません、15分しかいられませんが...”と謝罪してチケットを購入した。
ショーは観れないが、「アザラシへのエサやり体験」はやってみたい
「みなとや」もそうだが、平日の朝に開店と同時に行っているので、お客は僕1人。
実際は小さな水族館なので、じっくり観てもそれほど時間はかからないが、僕は結構資料とかも読んだりするので、やっぱりもう少しじっくりと楽しみたかった...
イトウもいる大水槽。
ペンギン&アザラシ。本来はここでショーが行われるはず。
まだギリ時間があるので、「アザラシへのエサやり体験」だ!!
1回分は100円。
エサを要求する奴らにはそれぞれ性格があり、気が強く、モーモー泣いて水面を叩いて要求してくる奴もいるが、そういう奴らにもうるさいのでエサはあげるが、僕は後ろで気が弱く見ている奴に対してエサを放り投げた。
受付のお姉さんも急がせてしまったが、17分と短い滞在ながら貴重な体験をさせていただいた
ホテルに戻って、午前10時に釣り場に向かって出発。
今日は道中、サケの遡上した漁港に釣れて行ってくれるというので2ヶ所の漁港へ見に行った。
”なんでサケが漁港に遡上するねん!!”って思うけど、漁港でサケが釣れるのは知っていた。
海中を見ると、サケがいっぱいいるし、あちこちで跳ねている
力尽きて打ち上げられたサケには鳥が群がっている。
どちらにせよ、この漁港に入り込んで出て行かないサケはみんな死ぬ運命にある。
ガイドによると、今年は何故かサケ釣りの人があまり目立たないらしい。
コロナの自粛もあって、あまり遠出をしないようにしているからなのか...。
漁港では釣り人の他に、タモで掬おうとしているおじさんがいる...掬えるかいっ!!
※海中のサケは写真撮ってもきれいに映らないので撮らなかった。
午前11時頃、釣り場に到着。
いつも晴れているときにしか写真を撮っていなかったが、1枚だけ土砂降り写真があった
これに暴風が加わるなんて、なかなかやべーーでしょう??
そして、初日同様、17日はパーフェクトノーヒット!!!...
ボートで釣りをしていると、岸によく鹿がいて、ボートが来ると勢いよく逃げていく。
時には警告を知らせる泣き方をする。
「ノシャップ岬」へ行く道中も歩道に普通に鹿が歩いていて驚いた!!
釣りの帰りに暗い道路を走っていると、1頭の鹿が優雅に道を横断している...
ライトをつけた車が急接近しても全く動じない。
ボートが近づくと一目散に逃げるのにどうして
クラクションを鳴らすと少し足早になる程度...
渡り切る先に鹿の家族が待っているが、これから渡ろうとするでっかい雄鹿もいた...
夜、ホテルのレストランで初めてGoToの電子クーポンを使った。
なかなか面倒くさいと聞くし、混み合う空港の土産物屋なんかで初使用では混在を招きかねない。
店員さんが丁寧に操作を教えてくれたおかげで使い方はバッチリだ!!
僕は2万円分のクーポンがあるので、料理なんて何でも来いだ!!!
・
・
10月18日
釣り最終日は昼から雨模様なので、午前6時に出発。
前日にTVスペシャル「鬼滅の刃 第二夜」が放送されていたが、午後11時まで観て就寝
全部観てから寝たというガイドは強者だ!!
開始してすぐに何かがフックに引っ掛かってきた。
なんと、ワカサギだ!! ワカサギがルアーを喰ってくるとはっ!!
それ以上に驚いていたのがガイドで、実はこの川でワカサギを見たことは1度もないというのだ。
いや、確かに上流にはいる。ただ、ここで見たことはない...と。
ここでガイドが今回の激渋状況の原因について有力な結論付けをした。
僕が来る前に土砂降りの雨が降って水温が急激に低下したこともあるが、川も大氾濫を起こしたという。
田舎だから大きく取り上げられないが、普通なら新聞沙汰だという。
ルアーで底を探ると、いつもならかなり水草が引っ掛かってくるのに今回はあまり引っ掛かってこない。
つまり、川の大氾濫でワカサギも上流から流されてきて、水草もその多くがなくなってしまい、イトウだけではなく、生物そのものが少なくなっているのではないか?という結論に達した。
また、今年はサケが少なく、必要分のサケを捕獲するために河口での遡上止めの期間を長引かせているからイトウも上って来れないのではないか?ということ。
それから少し時間が経って、午前8時25分、川幅の狭い河川の岸際を探ると何かがヒット!!
20cmくらいのイトウ
リリースする際、針を外すためにバス持ちをしたのだが、結構歯が鋭かった
その2時間後の午前10時25分、ミノーにヒット!!
引き寄せると、大きくジャンプ
30数cmくらいのイトウ
ガイドがアップの写真を撮ってくれているものだと思っていたが、撮っていなかった
その前の20cmのイトウはリリース直前に自分で撮った。
本来、このサイズのイトウは珍しくなく、ガイドも見慣れているので、写真の必要性を感じないのだろう。
ただ、80cm、90cmのイトウは水族館や管理釣り場でよく目にするが、20~30cmのイトウなんてネイティブでしか目にしないので、意外とこちらの方が貴重なのかもしれない...
ここで、1本目、2本目、3本目のイトウは、おおよそだがすべて〇時25分に釣り上げている。
”25分”に何かあるのだろうか...あるわけない...
その後、小さなアメマスがヒット!!
うれしかったが、ボートの横に引き寄せて魚種を確認した直後にフックアウト...
ワカサギおよび2本のイトウおよびアメマスのヒットルアーは...
①ダイワ「チヌークS」10g カラー:HGRゼブラ(⇒ 画像右側)
※フックは標準装備の大型トラウト対応シングルフック
②パームス「アレキサンドラ AX-70HW」 カラー:アバロンサマービートル(⇒ 画像左側)
※前方フックは根掛かりで折れたため、写真では交換済み。
昼を過ぎると予報通りに雨が降り始めた
そして雷まで鳴り始め、雷から逃げるようにポイントチェンジ。
午後1時か2時頃になると滝のように雨が降り始め、帰路につきながら短時間ずつ探るが結局反応は得られず、僕のイトウへの初挑戦は幕を閉じた...
車に戻ると暴風雨に変化し、とても着替えてはいられない!!
急いで車に乗り込み、車を発進させる。
帰りの道中、やばいほどの豪雨になったが、市街地に近づくとカラッと晴れ渡った...
面倒くさいけど、この天候はもうしょーがないんだな...
明日の朝帰るので、今日の午後6時までにレンタカーを返さなければいけない。
6時前にレンタカーを返却後、近くの稚内港に行ってみた。
元々、夜に少し余裕があったらクロソイやカジカが釣れないかワームで探ってみるつもりだった。
写真はフェリー乗り場方向を撮影したもの。
天気はいい予報のはずが、通り雨的に少し降り、1時間弱で納竿とした。
1度だけアタリらしきものがあったが、何も釣れず。
まあ、今回絶対釣らなければならないものじゃないので、今後札幌にでも来たときに狙ってみよう
<使用タックル>
ロッド :Dear Monster MX-7S
リール :STELLA C3000HG
ライン :PE2号
リーダー:ナイロン40lb
・
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10月19日
最終日。
空港までバスを使うことを考えていたが、今日から新たなイトウ釣りの方が来られるとのことで、その方の到着時刻が僕の出発時刻に近いため、ガイドの方が空港まで送ってくださった
今後、北海道だけでなく、海外の釣りの相談にものってくださるとのことで、かけがえのない繋がりを得ることができた
今後とも末永くよろしくお願いいたします!!
さて、新千歳空港行きは午前11時50分発だが、お土産を買わないといけない。
稚内空港唯一のお土産屋「ANA FESTA」。
買うものは「流氷まんじゅう」と決めている。
GoToクーポンの関係上、金額合わせに別のものも買ったが...。
定刻通りに小さな飛行機で出発
さようなら、稚内。さようなら利尻富士。また会う日まで...
稚内の木々はかなり紅葉しており、写真に収めたかったが撮れなかったな...
飛行機からでも眼下に広がる紅葉が見えたが、写真ではちょっと伝わらない...
山頂には雪が積もっている
ちなみに新千歳から稚内への飛行機の高度はかなり低く、18000フィート(約5486m)。
地上を走る車が肉眼でも確認できるほどである
午後1時前に新千歳空港に着いたが、次の飛行機までなんと4時間半の待ち時間!!!
ちょっと長すぎるが、札幌まで行く時間はないので空港内を楽しもう
GoToクーポンが1万円分残っているので全部使ってしまおう
先にも書いたように、レストランで使えるのはたった2店舗のみ。
有り難いことに共に海鮮料理の店であり、「郷土料理 ユック」という店を選択した。
贅沢に「たっぷり三色丼」と「つぶ生姜味」を注文
ホント、こんな海鮮丼を毎日食べられたら、”幸せ~~”である。
アイスクリームの中でバニラソフトクリームが一番好きな僕は「極上牛乳ソフト」が目についた。
ちょっと回転数多すぎない、これ...
同じ店でみんな「札幌農學校プレミアム」を買っていたので、僕も1個だけ買ってみた。
どうやらTVで紹介されたらしい。
2日目に72cmのイトウを釣って写真を撮った時、実はG-SHOCKが水没して壊れてしまった...
15年ほど前に8500円で購入し、当時はサーフィンでよく使っていた。
最近電池を交換したが、防水管理は一切していなかったので、経年劣化による浸水だろう。
GoToクーポンの最後の残りで買うべく、安く、防水性能に優れた時計を探していると、12000円で20barのG-SHOCKを見つけた
店の前でその時計についてネットで調べていると、若者3人組が現れて、「安いG-SHOCK売ってるやん。これにしとけや!!」なんて危険な会話をしていたが、さすがに1万円以上するものを会話のノリで買うようなことはせず、助かった...
これにてGoToクーポン終了
午後5時15分にセントレア行きの飛行機が飛び立ち、強風向かい風のため定刻より15分遅れて、午後7時15分にセントレアに到着した。
車で我が家に帰り着いたのは午前0時前。
【総括】
今回の旅はホントに大成功だった。
釣りたい魚が釣れ、行きたい所へ行け、食べたいものを食べられた。
本来なら、イトウを釣るのはここまで渋くないという。
ガイドにとっても今回は”ハードモード(超ムズモード)”だった...と。
通常時の1/5、調子いい時の1/10の釣果だった...と。
しかし実際は更なる上の”エクストラハードモード(激ムズモード)”があるという。
ガイドのトローリングでも釣れたのは最終日に20~30cmのイトウ数匹。
その中で70cmオーバーのイトウが釣れたのは上出来ではないか...
結果的に釣れなければ寂しい限りだが、タフな状況であればあるほど釣れた時の達成感は大きい!!
1日当たりの実釣時間は5~6時間ほど。ボートでの移動時間はささいなもの。
4日間で20時間以上もの時間、僕はほぼノンストップでルアーを投げていた。
軽食や飲み物も買っているが、初日は食べず、2日目以降も超短時間で食べてはキャストしている。
トイレも1度も行っていない。僕って何故かトイレがめちゃくちゃ遠い。普段の私生活では何度も行くが、釣りとなると、朝出る前に用を足すと夕方になってもそれほどしたくはない。
決して無理をしているわけではなく、それだけ釣りたかったということ
納竿した時、ガイドの方から「大変よく頑張りました」と言われたのがうれしかった
正直これだけ釣れないと、ルアーをキャストしていても”どうせ釣れないだろう”とは思ってしまう。
ただ、思い返してみても何も考えずに適当に投げたルアーは1投もない!!
長年釣りをやってきて、ここまで釣りのことだけを考えた毎日はきっと初めてだった
・
ちなみに今回釣れたこの72cmのイトウ、シーバスだったら何cm程度の引きに相当すると思う??
⇒答えはですね...がっかりするかもしれないけど、50~55cm程度の引きです
掛けたときもこれほど大きいという感触はなく、実際ガイドにも「あまり大きくないです」と口走っている。
釣り最終日の納竿後、ホテルに帰る車中で、ガイドが「80cm、90cmあってもイトウの引きはあまり大したことはない。重いだけ。」といった話になり、僕が経験した感触と一致した。
もちろん、超パワフルな個体もいるでしょうけどね...
【補足】
最後にガイドをお願いしてみようと思った方々に対し、アドバイスをしようと思う。
初めてガイドを利用したくせに偉そうなことは言えないが、他にもガイドの方と話をしたことはあり、その経験も踏まえて自身の考えを述べるので参考程度に読んでほしい。
①ガイドの利用規約は一字一句読んで理解すること。
世の中の様々な利用規約というものはダラダラと長くて読んでいられない。
しかし、トラブルが起きた時に”規約に同意している限り対応できない”となる。
ガイドの利用規約もそれなりに長いが、しっかり読んでいないと後々トラブルの原因になる。
特に金銭関係に関してが一番多いようだ。
”長いから面倒くさい”と思わずに一度読んでみよう。
自分の好きな釣りに関することだから、意外に読んでいて理解しやすいし楽しいものだ。
ガイド業者によっては自身で書いた規約のクセに自身が守らない業者がいる。
その際に自分が”おかしい”と思えなければ言いなりになってしまう。
現実に僕は相手が利用規約に反したことを言ってきたので正論で返し、納得させたことがある。
世の中、”一度もらった金は手放したくない”という考えが基本なので、きちんと理解した上でないと自分が損をする。
利用規約だけでなく、HP上のできれば自身の釣りに関する内容はすべて読んでおくことが望ましい。
今回僕はかなり読み込んだが、ガイドの方と話す上で、驚くほどその内容を覚えていた。
②ガイドの方の指示には必ず従い、礼儀正しく接すること。
みんなそれぞれ釣りのスタイル、拘りがあるから、いろいろ希望してみるのはいいと思う。
ただし、その許可が下りなかった時は素直に従い、もっと釣りしたくても、釣れてなくても指示には従う。
お金を払っているとはいえ、ガイドを依頼している以上はガイドの方が状況を判断して決める。
安全性を含めてガイドは自分よりもはるかに広く物事を見て判断しているので素直に従う。
ガイドが年下であろうが、一般常識として相手に敬意を持った言葉遣いで接する。
③体調管理に努めること。
特に遠征をすると、空いた時間で目的以外の釣りも当然したくなる。
もちろんそれは個人の自由だが、まずは休むことを第一に考える。
慣れない長時間の釣りは思った以上に体に負担をかけている。
今回、僕は映画を観たことも確かだが、他の日はすべてホテルに戻ったらまず風呂で体を温め、さっさと食事を済ませたら休んでいる。
特に、釣り初日に関しては相当寝た。
翌日に風邪をひいたりしたら元も子もなく、常に万全の調子で臨めるように努めた方が結果自分も楽しめるだろう。
宿泊に関して、経費削減として”寝れればOK”とする宿を選択する人も多いが、僕はお金がかかってもホテルを選択し、しっかり体を休められる環境を優先する。
④遅刻はしないこと。
一般常識として当たり前のことだが、ここに③の体調管理が大きく関わってくる。
遠征先で楽しいからといって疲れたままで夜更かししていると寝坊することになる。
社会人の方は時間を守ることの大切さ、遅刻は1回でも信用を無くすことはわかっていると思う。
遅刻をすると、何より自分が精神的に楽しめなくなる。
⑤所持物の防水、落下対策をすること。
これはKAMUYの利用規約にも書いてあるが、電子機器類は極力持ち込まない方がよい。
カメラやスマホなど、防水であっても落水したらほぼ回収不可能。
ただ、やっぱり自分の好きなタイミングで景色や魚の写真も撮りたいし、何かのトラブルで自身のスマホが必要になるかもしれないから、僕は持って行くことにしたが、極力ガイドに迷惑をかけないように考えて対策をした。
・カメラは防水だが、ネックストラップをつけて、首からかけて使用した。
・偏光グラスにストラップをつけて、首からかけて使用した。
・スマホは防水+落水しても浮くケースに入れて持った。
・動画撮影カメラ(使用しなかったが)は大雨が直撃しても大丈夫なように何重もの防水袋に入れた。
実は裏話になるが、72cmのイトウの撮影終了直後、ガイドが自身のスマホを落水させてしまった。
防水なので拾えれば写真データはすべて大丈夫なのだが、水深1mもないようなところでも、底質が泥でなかなか見つからず、回収に結構な時間がかかった。
普段やっているプロでも人間である以上失敗はするが、プロでも落とせばなかなか見つけられない。
取り返しのつかないことにならないようにいろいろ考えてみましょう。
財布はガイドの車中に置いてくればいいと思う。
⑥時間の限り諦めずに頑張ろう。
自分の体力と相談して、無理をしないことが大前提。
激渋の状況で、どうしても釣れなければ諦めたくなるというもの。
しかし、せっかく与えられたチャンス、やらなかったことを後悔しても後の祭り。
どんなに渋くても竿を振り続ければ常に釣れる可能性はある。
今回の僕も釣り最終日を除く3日間で15時間以上竿を振って、アタリがあったのはたったの1度。
でも、その1度で幸せが得られた。
僕の釣りの原点、児島玲子さん。
彼女が若い頃にGTを追っている映像、ベテランになってからクロマグロを追っている映像などいろいろ観てきたが、常にガイド、船長には謙虚、でも何も言われなければひたすらにルアーを投げ続ける。
クロマグロのカリスマ、佐藤偉知郎さんに”胸にジンとくる”と言わせたほど。
僕はその姿勢がずっと脳裏に焼き付いており、見習うべき姿だと思って、今回竿を振っていた。
目標を達成できるのは今回ではないかもしれない。
でも諦めなければきっと報われるときが来るはず。
いつか来る幸せを夢見て頑張りましょう。
10月17日
本日も釣りは午前10時からなので午前中は時間がある。
今日は昨日の「宗谷岬」と双璧を成すもう1つの岬「ノシャップ岬」を目指す
といっても「宗谷岬」ほど遠くはないのですぐに到着。
ここは夕日が美しいことで有名だが、その時間に訪問するのは難しい。
快晴の「ノシャップ岬」。
雲1つかからない「利尻富士」が最高!!!
稚内へ来たら「利尻富士」は是非見たいと思っていたが、どれがそうなのかわかるのか心配だった
しかし、そんな心配は皆無!! 誰でもどこにいても一目で目につく!!
実際は釣り初日(15日)の朝、釣り場に向かう車中からきれいに見えて感動していたが、改めて澄んだ空気の中、ガラスを通さずに見ると最高だった!!!
「ノシャップ岬」のそばにある食堂「みなとや」。
ここも出川さんが充電バイクの旅で来られている。
事前情報では午前8時に開店とあったが、店のドアを開けて尋ねると8時半からとのこと。
時間潰しに、「ノシャップ岬」に隣接する漁港の釣り人を見ると、サケを掛けていた!!
ガイドからこの漁港にサケがいることは聞いていたが、釣り上げるシーンを見れるとは...
8時半になって「みなとや」に入り、おすすめの「ノシャップ岬丼」を注文。
めっちゃ豪華!!!、めっちゃ美味しい!!!!
釣りを始めて以来、肉より魚派となった僕には最高の贅沢!!!
会計の際、「出川さんが来られてからお客さん増えましたか?」と聞くと、笑顔でサインを紹介してくれた ※今気付いたけど、「郎」は「朗」だねぇ...教えるべきか...
その後、すぐそばにある「ノシャップ寒流水族館(愛称:わっかりうむ)」へ。
今回訪れた観光地はすべて釣りの時間的に行くのは難しいかと思っていた。
観光にもう1日追加することも考えたが、旅行パック的にGoToから外れてしまうことになる。
次いつ来れるかわからないのでGoToに拘る必要はないが、なんとか空き時間に来れないものかと思っていたら、釣り開始が午前10時になったことで観光が実現した
この水族館も午前9時に開店なので行くことができたが、さすがにゆっくり観る時間はなく、窓口で”すみません、15分しかいられませんが...”と謝罪してチケットを購入した。
ショーは観れないが、「アザラシへのエサやり体験」はやってみたい
「みなとや」もそうだが、平日の朝に開店と同時に行っているので、お客は僕1人。
実際は小さな水族館なので、じっくり観てもそれほど時間はかからないが、僕は結構資料とかも読んだりするので、やっぱりもう少しじっくりと楽しみたかった...
イトウもいる大水槽。
ペンギン&アザラシ。本来はここでショーが行われるはず。
まだギリ時間があるので、「アザラシへのエサやり体験」だ!!
1回分は100円。
エサを要求する奴らにはそれぞれ性格があり、気が強く、モーモー泣いて水面を叩いて要求してくる奴もいるが、そういう奴らにもうるさいのでエサはあげるが、僕は後ろで気が弱く見ている奴に対してエサを放り投げた。
受付のお姉さんも急がせてしまったが、17分と短い滞在ながら貴重な体験をさせていただいた
ホテルに戻って、午前10時に釣り場に向かって出発。
今日は道中、サケの遡上した漁港に釣れて行ってくれるというので2ヶ所の漁港へ見に行った。
”なんでサケが漁港に遡上するねん!!”って思うけど、漁港でサケが釣れるのは知っていた。
海中を見ると、サケがいっぱいいるし、あちこちで跳ねている
力尽きて打ち上げられたサケには鳥が群がっている。
どちらにせよ、この漁港に入り込んで出て行かないサケはみんな死ぬ運命にある。
ガイドによると、今年は何故かサケ釣りの人があまり目立たないらしい。
コロナの自粛もあって、あまり遠出をしないようにしているからなのか...。
漁港では釣り人の他に、タモで掬おうとしているおじさんがいる...掬えるかいっ!!
※海中のサケは写真撮ってもきれいに映らないので撮らなかった。
午前11時頃、釣り場に到着。
いつも晴れているときにしか写真を撮っていなかったが、1枚だけ土砂降り写真があった
これに暴風が加わるなんて、なかなかやべーーでしょう??
そして、初日同様、17日はパーフェクトノーヒット!!!...
ボートで釣りをしていると、岸によく鹿がいて、ボートが来ると勢いよく逃げていく。
時には警告を知らせる泣き方をする。
「ノシャップ岬」へ行く道中も歩道に普通に鹿が歩いていて驚いた!!
釣りの帰りに暗い道路を走っていると、1頭の鹿が優雅に道を横断している...
ライトをつけた車が急接近しても全く動じない。
ボートが近づくと一目散に逃げるのにどうして
クラクションを鳴らすと少し足早になる程度...
渡り切る先に鹿の家族が待っているが、これから渡ろうとするでっかい雄鹿もいた...
夜、ホテルのレストランで初めてGoToの電子クーポンを使った。
なかなか面倒くさいと聞くし、混み合う空港の土産物屋なんかで初使用では混在を招きかねない。
店員さんが丁寧に操作を教えてくれたおかげで使い方はバッチリだ!!
僕は2万円分のクーポンがあるので、料理なんて何でも来いだ!!!
・
・
10月18日
釣り最終日は昼から雨模様なので、午前6時に出発。
前日にTVスペシャル「鬼滅の刃 第二夜」が放送されていたが、午後11時まで観て就寝
全部観てから寝たというガイドは強者だ!!
開始してすぐに何かがフックに引っ掛かってきた。
なんと、ワカサギだ!! ワカサギがルアーを喰ってくるとはっ!!
それ以上に驚いていたのがガイドで、実はこの川でワカサギを見たことは1度もないというのだ。
いや、確かに上流にはいる。ただ、ここで見たことはない...と。
ここでガイドが今回の激渋状況の原因について有力な結論付けをした。
僕が来る前に土砂降りの雨が降って水温が急激に低下したこともあるが、川も大氾濫を起こしたという。
田舎だから大きく取り上げられないが、普通なら新聞沙汰だという。
ルアーで底を探ると、いつもならかなり水草が引っ掛かってくるのに今回はあまり引っ掛かってこない。
つまり、川の大氾濫でワカサギも上流から流されてきて、水草もその多くがなくなってしまい、イトウだけではなく、生物そのものが少なくなっているのではないか?という結論に達した。
また、今年はサケが少なく、必要分のサケを捕獲するために河口での遡上止めの期間を長引かせているからイトウも上って来れないのではないか?ということ。
それから少し時間が経って、午前8時25分、川幅の狭い河川の岸際を探ると何かがヒット!!
20cmくらいのイトウ
リリースする際、針を外すためにバス持ちをしたのだが、結構歯が鋭かった
その2時間後の午前10時25分、ミノーにヒット!!
引き寄せると、大きくジャンプ
30数cmくらいのイトウ
ガイドがアップの写真を撮ってくれているものだと思っていたが、撮っていなかった
その前の20cmのイトウはリリース直前に自分で撮った。
本来、このサイズのイトウは珍しくなく、ガイドも見慣れているので、写真の必要性を感じないのだろう。
ただ、80cm、90cmのイトウは水族館や管理釣り場でよく目にするが、20~30cmのイトウなんてネイティブでしか目にしないので、意外とこちらの方が貴重なのかもしれない...
ここで、1本目、2本目、3本目のイトウは、おおよそだがすべて〇時25分に釣り上げている。
”25分”に何かあるのだろうか...あるわけない...
その後、小さなアメマスがヒット!!
うれしかったが、ボートの横に引き寄せて魚種を確認した直後にフックアウト...
ワカサギおよび2本のイトウおよびアメマスのヒットルアーは...
①ダイワ「チヌークS」10g カラー:HGRゼブラ(⇒ 画像右側)
※フックは標準装備の大型トラウト対応シングルフック
②パームス「アレキサンドラ AX-70HW」 カラー:アバロンサマービートル(⇒ 画像左側)
※前方フックは根掛かりで折れたため、写真では交換済み。
昼を過ぎると予報通りに雨が降り始めた
そして雷まで鳴り始め、雷から逃げるようにポイントチェンジ。
午後1時か2時頃になると滝のように雨が降り始め、帰路につきながら短時間ずつ探るが結局反応は得られず、僕のイトウへの初挑戦は幕を閉じた...
車に戻ると暴風雨に変化し、とても着替えてはいられない!!
急いで車に乗り込み、車を発進させる。
帰りの道中、やばいほどの豪雨になったが、市街地に近づくとカラッと晴れ渡った...
面倒くさいけど、この天候はもうしょーがないんだな...
明日の朝帰るので、今日の午後6時までにレンタカーを返さなければいけない。
6時前にレンタカーを返却後、近くの稚内港に行ってみた。
元々、夜に少し余裕があったらクロソイやカジカが釣れないかワームで探ってみるつもりだった。
写真はフェリー乗り場方向を撮影したもの。
天気はいい予報のはずが、通り雨的に少し降り、1時間弱で納竿とした。
1度だけアタリらしきものがあったが、何も釣れず。
まあ、今回絶対釣らなければならないものじゃないので、今後札幌にでも来たときに狙ってみよう
<使用タックル>
ロッド :Dear Monster MX-7S
リール :STELLA C3000HG
ライン :PE2号
リーダー:ナイロン40lb
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10月19日
最終日。
空港までバスを使うことを考えていたが、今日から新たなイトウ釣りの方が来られるとのことで、その方の到着時刻が僕の出発時刻に近いため、ガイドの方が空港まで送ってくださった
今後、北海道だけでなく、海外の釣りの相談にものってくださるとのことで、かけがえのない繋がりを得ることができた
今後とも末永くよろしくお願いいたします!!
さて、新千歳空港行きは午前11時50分発だが、お土産を買わないといけない。
稚内空港唯一のお土産屋「ANA FESTA」。
買うものは「流氷まんじゅう」と決めている。
GoToクーポンの関係上、金額合わせに別のものも買ったが...。
定刻通りに小さな飛行機で出発
さようなら、稚内。さようなら利尻富士。また会う日まで...
稚内の木々はかなり紅葉しており、写真に収めたかったが撮れなかったな...
飛行機からでも眼下に広がる紅葉が見えたが、写真ではちょっと伝わらない...
山頂には雪が積もっている
ちなみに新千歳から稚内への飛行機の高度はかなり低く、18000フィート(約5486m)。
地上を走る車が肉眼でも確認できるほどである
午後1時前に新千歳空港に着いたが、次の飛行機までなんと4時間半の待ち時間!!!
ちょっと長すぎるが、札幌まで行く時間はないので空港内を楽しもう
GoToクーポンが1万円分残っているので全部使ってしまおう
先にも書いたように、レストランで使えるのはたった2店舗のみ。
有り難いことに共に海鮮料理の店であり、「郷土料理 ユック」という店を選択した。
贅沢に「たっぷり三色丼」と「つぶ生姜味」を注文
ホント、こんな海鮮丼を毎日食べられたら、”幸せ~~”である。
アイスクリームの中でバニラソフトクリームが一番好きな僕は「極上牛乳ソフト」が目についた。
ちょっと回転数多すぎない、これ...
同じ店でみんな「札幌農學校プレミアム」を買っていたので、僕も1個だけ買ってみた。
どうやらTVで紹介されたらしい。
2日目に72cmのイトウを釣って写真を撮った時、実はG-SHOCKが水没して壊れてしまった...
15年ほど前に8500円で購入し、当時はサーフィンでよく使っていた。
最近電池を交換したが、防水管理は一切していなかったので、経年劣化による浸水だろう。
GoToクーポンの最後の残りで買うべく、安く、防水性能に優れた時計を探していると、12000円で20barのG-SHOCKを見つけた
店の前でその時計についてネットで調べていると、若者3人組が現れて、「安いG-SHOCK売ってるやん。これにしとけや!!」なんて危険な会話をしていたが、さすがに1万円以上するものを会話のノリで買うようなことはせず、助かった...
これにてGoToクーポン終了
午後5時15分にセントレア行きの飛行機が飛び立ち、強風向かい風のため定刻より15分遅れて、午後7時15分にセントレアに到着した。
車で我が家に帰り着いたのは午前0時前。
【総括】
今回の旅はホントに大成功だった。
釣りたい魚が釣れ、行きたい所へ行け、食べたいものを食べられた。
本来なら、イトウを釣るのはここまで渋くないという。
ガイドにとっても今回は”ハードモード(超ムズモード)”だった...と。
通常時の1/5、調子いい時の1/10の釣果だった...と。
しかし実際は更なる上の”エクストラハードモード(激ムズモード)”があるという。
ガイドのトローリングでも釣れたのは最終日に20~30cmのイトウ数匹。
その中で70cmオーバーのイトウが釣れたのは上出来ではないか...
結果的に釣れなければ寂しい限りだが、タフな状況であればあるほど釣れた時の達成感は大きい!!
1日当たりの実釣時間は5~6時間ほど。ボートでの移動時間はささいなもの。
4日間で20時間以上もの時間、僕はほぼノンストップでルアーを投げていた。
軽食や飲み物も買っているが、初日は食べず、2日目以降も超短時間で食べてはキャストしている。
トイレも1度も行っていない。僕って何故かトイレがめちゃくちゃ遠い。普段の私生活では何度も行くが、釣りとなると、朝出る前に用を足すと夕方になってもそれほどしたくはない。
決して無理をしているわけではなく、それだけ釣りたかったということ
納竿した時、ガイドの方から「大変よく頑張りました」と言われたのがうれしかった
正直これだけ釣れないと、ルアーをキャストしていても”どうせ釣れないだろう”とは思ってしまう。
ただ、思い返してみても何も考えずに適当に投げたルアーは1投もない!!
長年釣りをやってきて、ここまで釣りのことだけを考えた毎日はきっと初めてだった
・
ちなみに今回釣れたこの72cmのイトウ、シーバスだったら何cm程度の引きに相当すると思う??
⇒答えはですね...がっかりするかもしれないけど、50~55cm程度の引きです
掛けたときもこれほど大きいという感触はなく、実際ガイドにも「あまり大きくないです」と口走っている。
釣り最終日の納竿後、ホテルに帰る車中で、ガイドが「80cm、90cmあってもイトウの引きはあまり大したことはない。重いだけ。」といった話になり、僕が経験した感触と一致した。
もちろん、超パワフルな個体もいるでしょうけどね...
【補足】
最後にガイドをお願いしてみようと思った方々に対し、アドバイスをしようと思う。
初めてガイドを利用したくせに偉そうなことは言えないが、他にもガイドの方と話をしたことはあり、その経験も踏まえて自身の考えを述べるので参考程度に読んでほしい。
①ガイドの利用規約は一字一句読んで理解すること。
世の中の様々な利用規約というものはダラダラと長くて読んでいられない。
しかし、トラブルが起きた時に”規約に同意している限り対応できない”となる。
ガイドの利用規約もそれなりに長いが、しっかり読んでいないと後々トラブルの原因になる。
特に金銭関係に関してが一番多いようだ。
”長いから面倒くさい”と思わずに一度読んでみよう。
自分の好きな釣りに関することだから、意外に読んでいて理解しやすいし楽しいものだ。
ガイド業者によっては自身で書いた規約のクセに自身が守らない業者がいる。
その際に自分が”おかしい”と思えなければ言いなりになってしまう。
現実に僕は相手が利用規約に反したことを言ってきたので正論で返し、納得させたことがある。
世の中、”一度もらった金は手放したくない”という考えが基本なので、きちんと理解した上でないと自分が損をする。
利用規約だけでなく、HP上のできれば自身の釣りに関する内容はすべて読んでおくことが望ましい。
今回僕はかなり読み込んだが、ガイドの方と話す上で、驚くほどその内容を覚えていた。
②ガイドの方の指示には必ず従い、礼儀正しく接すること。
みんなそれぞれ釣りのスタイル、拘りがあるから、いろいろ希望してみるのはいいと思う。
ただし、その許可が下りなかった時は素直に従い、もっと釣りしたくても、釣れてなくても指示には従う。
お金を払っているとはいえ、ガイドを依頼している以上はガイドの方が状況を判断して決める。
安全性を含めてガイドは自分よりもはるかに広く物事を見て判断しているので素直に従う。
ガイドが年下であろうが、一般常識として相手に敬意を持った言葉遣いで接する。
③体調管理に努めること。
特に遠征をすると、空いた時間で目的以外の釣りも当然したくなる。
もちろんそれは個人の自由だが、まずは休むことを第一に考える。
慣れない長時間の釣りは思った以上に体に負担をかけている。
今回、僕は映画を観たことも確かだが、他の日はすべてホテルに戻ったらまず風呂で体を温め、さっさと食事を済ませたら休んでいる。
特に、釣り初日に関しては相当寝た。
翌日に風邪をひいたりしたら元も子もなく、常に万全の調子で臨めるように努めた方が結果自分も楽しめるだろう。
宿泊に関して、経費削減として”寝れればOK”とする宿を選択する人も多いが、僕はお金がかかってもホテルを選択し、しっかり体を休められる環境を優先する。
④遅刻はしないこと。
一般常識として当たり前のことだが、ここに③の体調管理が大きく関わってくる。
遠征先で楽しいからといって疲れたままで夜更かししていると寝坊することになる。
社会人の方は時間を守ることの大切さ、遅刻は1回でも信用を無くすことはわかっていると思う。
遅刻をすると、何より自分が精神的に楽しめなくなる。
⑤所持物の防水、落下対策をすること。
これはKAMUYの利用規約にも書いてあるが、電子機器類は極力持ち込まない方がよい。
カメラやスマホなど、防水であっても落水したらほぼ回収不可能。
ただ、やっぱり自分の好きなタイミングで景色や魚の写真も撮りたいし、何かのトラブルで自身のスマホが必要になるかもしれないから、僕は持って行くことにしたが、極力ガイドに迷惑をかけないように考えて対策をした。
・カメラは防水だが、ネックストラップをつけて、首からかけて使用した。
・偏光グラスにストラップをつけて、首からかけて使用した。
・スマホは防水+落水しても浮くケースに入れて持った。
・動画撮影カメラ(使用しなかったが)は大雨が直撃しても大丈夫なように何重もの防水袋に入れた。
実は裏話になるが、72cmのイトウの撮影終了直後、ガイドが自身のスマホを落水させてしまった。
防水なので拾えれば写真データはすべて大丈夫なのだが、水深1mもないようなところでも、底質が泥でなかなか見つからず、回収に結構な時間がかかった。
普段やっているプロでも人間である以上失敗はするが、プロでも落とせばなかなか見つけられない。
取り返しのつかないことにならないようにいろいろ考えてみましょう。
財布はガイドの車中に置いてくればいいと思う。
⑥時間の限り諦めずに頑張ろう。
自分の体力と相談して、無理をしないことが大前提。
激渋の状況で、どうしても釣れなければ諦めたくなるというもの。
しかし、せっかく与えられたチャンス、やらなかったことを後悔しても後の祭り。
どんなに渋くても竿を振り続ければ常に釣れる可能性はある。
今回の僕も釣り最終日を除く3日間で15時間以上竿を振って、アタリがあったのはたったの1度。
でも、その1度で幸せが得られた。
僕の釣りの原点、児島玲子さん。
彼女が若い頃にGTを追っている映像、ベテランになってからクロマグロを追っている映像などいろいろ観てきたが、常にガイド、船長には謙虚、でも何も言われなければひたすらにルアーを投げ続ける。
クロマグロのカリスマ、佐藤偉知郎さんに”胸にジンとくる”と言わせたほど。
僕はその姿勢がずっと脳裏に焼き付いており、見習うべき姿だと思って、今回竿を振っていた。
目標を達成できるのは今回ではないかもしれない。
でも諦めなければきっと報われるときが来るはず。
いつか来る幸せを夢見て頑張りましょう。